昨日・一昨日と九州熊本地方に大雨が降っています。気象庁によると、12日の阿蘇市の1時間あたりの最大雨量は108ミリ。午後1時20分までの24時間雨量は507・5ミリと観測史上最多で、平年の7月1か月分(平年値570・1ミリ)に近い雨となりました。このほか24時間雨量は、南阿蘇村で392・5ミリ、竹田市で253・5ミリを観測しました。
熊本県阿蘇市・大分県竹田市では大変な被害が出ています。テレビ等で、住民の方が生まれて初めての雨の降り方だと言っておられました。
国の政治も混乱していますが、天気も大荒れの状況となっています。このまま進むと日本の気候が「亜熱帯気候」になって、集中豪雨・四季が無くなる等が起こり、穏やかな四季の美しい日本が無くなりはしないかと心配になります。当分梅雨前線が居座りこのような天気が続くようです。梅雨明けは21日頃かもう少し遅くなるのではないかと言われています。
気象庁では、今年の夏の時期にエルニーニョ現象が発生する可能性が高くなることがあると11日に発表しました。
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の赤道付近の太平洋側の海面の温度が高くなる現象で、このエルニーニョ現象がおきると太平洋高気圧の発達が低下し太平洋高気圧の張り出しが弱まるため暑くならない。逆に冬は暖冬になるケースが多いと言われています。
気象庁の発表では、南米ペルー沖の赤道付近の太平洋側の海面が平年より0.5℃高くなっていることが観測データーから観測された。この現象は、近年では21年の夏にこのエルニーニョ現象が発生し、翌年の春にかけて続いた。そのときは北日本や西日本にかけて気温が低く、日照時間も少なかった。
TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」(水)で気象予報士の森田正光氏が言っていました。
南米(ペルーやチリ・コロンビアなど)の大雨は、過去の例からすると、エルニーニョ現象(東部太平洋の海水温上昇)の前兆として起こる事が多いように思われます。気象庁のエルニーニョ監視速報では、エルニーニョ現象の発生の可能性に言及しつつも、現時点では、「平常の状態が続く可能性の方がより高い」としています。梅雨の季節を迎え、中国や台湾の大雨が話題になっています。またニュースによると、南米ペルーでも大雨が降ったようです。
個人的には今後エルニーニョ現象が始まって、来年は冷夏になるのではと考えています。気象(自然)には周期というものがあって、どういうわけか近年は10年起きに冷夏になっています。
例えば、東日本の夏(6月~8月)の平均気温を見ると、
1983年 ー0.6度
1993年 -1.5度
2003年 -0.6度 となっています。
来年(2013年)は、周期からいくと、冷夏ということになります。もちろん、事例が少なくて、科学的裏づけがある予測ではありません。しかし、いずれの年もエルニーニョ現象と関連していることから、案外、的を射ているかも知れないと、思う次第です。
今年の夏は例年通りの夏で、来年(2013年)は、暖冬・冷夏になるのではないかと思われます。