先日、テレビで夏野菜と「ファイトケミカル」と言う特集をやっていました。調べてみました。
野菜や果物などの植物は様々な害から身を守るため、自ら化学物質を作り出すことができます。この物質を総称して「ファイトケミカル」と言います。
近年、がんや老人性認知障害、生活習慣病など、様々な病気が活性酸素と関係があると言われていますが、ファイトケミカルはこれに対抗する力、すなわち抗酸化作用を持っていることが知られています。それだけでなく、免疫系制御や解毒酵素誘導など、健康に重要な効果をもたらすことも、近年の研究で証明されているのです。
そもそも、ファイトケミカルとは糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に続く「第7の栄養素」と言われ、その種類はおよそ1万
種類もあるそうです。
主に野菜や果物に含まれており、TVや雑誌などで見かけるカテキンやイソフラボンなどは「ポリフェノール」に分類されるファイトケミカルの1つです。こうした物質を多く含んだ食物を摂取することで、ガン予防やアレルギー対策に大きな効果をもたらすと言われています。
また、ファイトケミカルは安定的な物質が多いので、加熱調理でも生のまま食べても栄養価に問題がないというのが大きな特徴です。
夏が旬のカラフル野菜に含まれるファイトケミカルには、次のようなものがあります。
1. かぼちゃ
身体の中でビタミンAに変わるβ-カロテンはオレンジの色素です。かぼちゃは抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。
2.トマト
赤色色素のリコピンは強い抗酸化作用があります。トマトには同じく抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンCも含まれています。
3. ピーマン
緑ピーマンはβ-カロテンを含みます。赤ピーマンはカプサンチンという赤の色素です。ピーマンはビタミンCも豊富で、加熱しても壊れにくいのが特
徴です。ちなみに赤ピーマンのビタミンC含有量は緑ピーマンの2倍以上です!
4.なす
アントシアニンはブルーベリーが有名ですが、なすの紫の色素にも含まれています。皮も欠かさずに食べましょう。