10月9日~10月10日は松江市・出雲市に視察に行って来ました。
第1の目的は公会計委員会主催研修会に参加し、国、地方の会計(公会計)は、明治初めから資産、負債の体系的管理システムのない単式簿記による収支計算のみで行われてきました。これからは地域住民・行政・議会等それぞれの立場から政策・予算編成・選挙等々の局面での財政に関する「共通言語」である少なくとも一般企業並なみの、複式簿記方式の財産管理等が出来る「普通の会計システム」への移行が必要です。と言われている会計システムの研修に行って来ました。広島市は「総務省標準モデル」を採用していますが全国の自治体では少ない存在で各自治体を比較できて初めて全容が見えてくるようです。その意味では特異な存在になっているのではないかと感じました。全国では地方公会計改革は現行の財務会計制度を補完し、地方公共団体が直面する緊急の課題を浮かび上がらせる我が国独自の内容へと進化させる必要があるという方向に移行しているようです。
1部
「新地方公会計・監査を踏まえた行財政改革の動向と検討課題」
講師 関西学院大学大学院教授 日本公認会計士協会理事
公認会計士 石原俊彦
2部
「議会の審議に役立つ公会計情報の利活用法」
講師 日本公認会計士協会常務理事
公認会計士 遠藤尚秀
少し早く終わったので日本銀行松江支店跡の活用を視察しました。広島市も旧日本銀行跡の活用の結論を出さなくてはいけない時期が迫っています。以前行った、岡山市も同じような活用をしていました。
カラコロ工房
島根県松江市殿町43にある、旧日本銀行松江支店の建物を利用した工芸館である。2000年(平成12年)4月に開館しました。
「カラコロ」とは、松江に在住していた小泉八雲が、1890年(明治23年)当時木橋であった松江大橋を、人々が下駄を履いて渡る際に響く音に深く心ひかれたことを語った文章から名付けられました。
担当課 産業振興課
指定管理者 NPO法人 松江ツーリズム研究会
施設名 松江市京町広場(カラコロ広場)・旧日銀松江匠工房(カラコロ工房)
沿革
1918年(大正7年)3月、日本銀行松江支店開設。開設当初は木造建築。全国本支店中15番目、中四国では広島に次いで2番目の開設。
1938年(昭和13年)3月、地下金庫の沈下等のため、現存の鉄筋コンクリート造に改築。設計は長野宇平治。
1981年(昭和56年)4月、日本銀行松江支店、松江市母衣町へ移転。
2000年(平成12年)4月、カラコロ工房としてリニューアルオープン。
島根県民会館2階大会議室に中国地方の議員・県市町職員が約140名集まり研修を置けました。
ライトアップされた旧日銀松江支店全様
カラコロ工房見取り図