今年のWシリーズ制覇したのはサンフランシスコジャイアンツでした。それを陰で支えたのは鍼灸師の小川波郎(おがわ・はろう)(47)さんだったそうです。特にアメリカでは限られた時間での施術でも「明らかに良くなっている」という確かな実感がないと選手はすぐに治療を行わなくなるそうです。そのような状況のなかで2009年には大リーグを代表するランディ・ジョンソン投手が通算300勝を達成した際、ケアを手掛けていたことにも触れ「鍼治療をしたことがなく、治療を納得してもらうのに1時間くらい説明した」と苦労話を話しておられるのが掲載されていました。また、2011年には主力投手マット・ケーンらのコンディションづくりに一役買いました。今年はジャイアンツのWシリーズ制覇を陰で支えました。アメリカ球界では東洋医学の認知度が高くはなく、はりに抵抗感を持つ選手も多いようですが、少しずつ理解が進んで来ています。日本の鍼灸師が世界で活躍して、鍼灸が世界に認められてきています。
私の教員時代の教え子が鍼灸院をやっています。(広島県保険鍼灸マサージ師会会長)前々回の選挙の時膝が痛くなり何とかしてくれと3日通って歩けるようになりました。それ以来、週に1度通っています。腰やひざの痛みはほとんどありません。東洋医学と西洋医学については色々な考え方が有ります。東洋医学は主に人間の持っている自然治癒力を活性化して治療効果を上げる方法だと思います。人それぞれに合う人合わない人とあります。合う治療を見つけるのが大事だと言われています。私は教え子の鍼灸が合ったようです。(信じる者は救われる?)
鍼灸について
鍼灸(しんきゅう)治療は、金属製の細い針を皮膚を通過して生体内に刺入する鍼(はり)と、乾燥させたヨモギの葉から精製した艾(モグサ)の火熱により体表面から温熱刺激を加える灸(きゅう)を基本的な技術としています。
鍼灸は、体のアンバランスを整えることにより、本来持っている治癒力や防衛力を高める治療法です。筋肉の凝っているところや冷えている場所などに治療することで、体のさまざまな場所に効果が現れてきます。たとえば、肩こりの治療をすると胃腸の調子がよくなる、ということもあります。
治療効果は、患者さん個人個人の刺激に対する感受性や反応する力によって大きく異なります。一般的に、体力のない人は反応する力が弱いことが多く、反応する力の強い人に比べて治療効果が出るまでに比較的時間がかかります。