糸満市議会議場
糸満市役所を訪問し、糸満市の平和行政を勉強しました。
市民憲章
私たちは、糸満市民であることに誇りをもち、みんなで「ひかりとみどりといのりのまちづくり」のため、すすんでつぎのことを守りましょう。
私たちは 働く喜びを大切にし、伸びゆくまちをつくりましょう。
私たちは 自然を愛し、緑豊かなまちをつくりましょう。
私たちは 平和を願い、文化の香り高いまちをつくりましょう。
私たちは きまりを守り、あたたかい心のつながりを育てましょう。
私たちは よい風習を育て、明るい家庭をつくりましょう。
基本理念
ひかりのまち 果てしない希望を抱き、飛躍的前進をめざすまち
みどりのまち 自然を保護し、健康で快適な住みよいまち
いのりのまち 平和を願い、情操性豊かな明るいまち
以上の市民憲章・基本理念の糸満市は、人口57,858人(推計人口、2012年10月1日)で、特に沖縄戦終焉の地となった摩文仁一帯は、我が国唯一の戦跡国定公園に指定されています。戦災で焼失した樹木は未だに回復せず現在に至っています。そのため平成5年沖縄戦で犠牲になった英霊の鎮魂と恒久平和を希求し、失われた緑を回復するため、第44回全国植樹祭を開催し、平和の発信地として世界の恒久平和を願うため、上記の基本理念を掲げ「糸満市平和都市宣言」を行い、平和行政の基本としておられました。
沖縄県平和祈念資料館
市役所を視察した後、沖縄県平和祈念資料館を視察しました。
設立理念
1945年3月末、史上まれにみる激烈な戦火がこの島々に襲ってきました。90日におよぶ鉄の暴風は、島々の山容を変え、文化遺産のほとんどを破壊し、20数万の尊い人命を奪い去りました。沖縄戦は日本に於ける唯一の県民を総動員した地上戦であり、アジア・太平洋戦争で最大規模の戦闘でありました。
沖縄戦の何よりの特徴は、軍人よりも一般住民の戦死者がはるかに上まわっていることにあり、その数は10数万におよびました。ある者は砲弾で吹き飛ばされ、ある者は追い詰められて自ら命を絶たされ、ある者は飢えとマラリアで倒れ、また、敗走する自国軍隊の犠牲にされる者もありました。私たち沖縄県民は、想像を絶する極限状態の中で戦争の不条理と残酷さを身をもって体験しました。
この戦争の体験こそ、とりもなおさず戦後沖縄の人々が、米国の軍事支配の重圧に抗しつつ、つちかってきた沖縄のこころの原点であります。
”沖縄のこころ”とは、人間の尊厳を何よりも重く見て、戦争につながる一切の行為を否定し、平和を求め、人間性の発露である文化をこよなく愛する心であります。
私たちは、戦争の犠牲になった多くの霊を弔い、沖縄戦の歴史的教訓を正しく次代に伝え、全世界の人びとに私たちのこころを訴え、もって恒久平和の樹立に寄与するため、ここに県民個々の戦争体験を結集して、沖縄県平和祈念資料館を設立いたします。
沖縄県立平和祈念資料館入口
沖縄県立平和祈念資料館 全景
資料館視察の後、「ひめゆりの塔」を視察しました