先日、NHK「クローズアップ現代」でアメリカでスーパー南京虫(正式名称トコジラミ)がは衣料品店を閉店に追い込むなど猛威を振るっているという番組をやっていました。昨日も書きましたように変異型にノロウイルスが大流行しています。薬と菌(虫)との戦いの歴史ではないでしょうか。南京虫は日本ではDDTの散布で絶滅したと思われていました。しかし、アメリカでは殺虫剤のきかないこの南京虫が沢山出ているそうです。発生源は中東・アフリカだと言われています。日本にも近いうちに必ず入ってくると言われています。殺虫法は熱処理しかないそうです。50度以上の温度で1時間以上処理するしかないのだそうです。
現在、アメリカには害虫退治の会社は凡そ1,000社あります。そのうち2009年に南京虫退治110番を依頼され、実行した会社が95%もあります。苦しい対策ですが、南京虫は意外と熱に弱く、家全体、アパート全体を密閉し、大型のヒーターを持ち込み、建物全体をサウナのように熱して殺す、蒸し焼き方式しかないようなのです。もちろん、これにはお金もかかり、小さなアパートで500ドル、普通の家だと2,000~3,000ドルはかかります。そして、アパートでは一室だけ退治しても、建物全体の治療をしなければ効果がないといいます。
スーパー南京虫(5mm程度)