細菌とウイルス

 先日、ラジオを聴いていると風邪に効く薬はない。と言っていました。抗生物質は細菌に効果が有ってウイルスには効果が無いそうです。現在、インフルエンザウイルス自体に対する治療としては抗インフルエンザ薬しか有りませんが、その効果は根本的なものではなく発症後早期(約48時間以内)に使用しなければ効果が無いと言われています。風邪をひいた時の薬は風邪の症状を緩和するため周りの細菌をやっつけているに過ぎませんので、安静にして体力回復を図るしかないようです。

 

抗インフルエンザ薬
 ・オセルタミビル(商品名「タミフル®」
 ・ザナミビル(商品名「リレンザ®」
 ・ペラミビル(バイオクリスト開発、日本では商品名「ラピアクタ®」
 ・ラニナミビル(商品名「イナビル®」
 ・アマンタジン(商品名「シンメトレル」
 まだ、未成年者が服用したとき異常行動が現れるなど薬に対する信頼度は薄いようです。


細菌とウイルスの違い。

 細菌というのは、よく「ばい菌」とも言いますが、自分で細胞を持っています。人間に病気を引き起こす細菌は、人間の体の中に入ると、人間の細胞に取り付きます。細菌は、この細胞に取り付き、細胞の栄養を吸い取って、代わりに毒を出して細胞を殺してしまいます。栄養を吸い取った細菌は、自分が分裂して、仲間を増やしていきます。この菌には抗生物質が効果があるようです。

 

 一方、ウイルスは細菌よりずっと小さく、自分で細胞を持っていません。ほかの細胞に入り込まなければ生きていけないのです。ウイルスが人間の体に入ると、細胞の中に入り込み、その細胞に、自分のコピーを作らせるのです。細胞の中で自分のコピーが大量に作られると、やがて細胞は破裂して死んでしまいます。破裂したとき、細胞の中から大量のウイルスが飛び出し、ほかの細胞に入り込みます。こうしてウイルスが大量に増えていくのです。

 

 細菌の場合は自分の細胞を持っているので、細菌をやっつける薬を造ることができます。抗生物質といって、細菌の細胞を攻撃することができる薬です。ところがウイルスには細胞がありませんから、ウイルスをやっつけることは困難です。ウイルスを攻撃しようとすると、ウイルスが入り込んでいる人間の細胞を壊してしまう恐れがあるからです

 

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