2月8日テレビ(日本テレビモーニングバード)で「下町のボブスレー」と題して放送していました。2月7日から東京都大田区の町工場が「おおた工業フェアー」を行い、その目玉が「下町ボブスレー」だと言っていました。面白い番組だったので調べてみました。
大田区の新製品と技術を紹介する「おおた工業フェア」が2月7日から始まり、中でも目玉は「下町ボブスレー」です。下町ボブスレーは数々の大田区町工場の技術を結集してつくられたものです。
ボブスレーは最高速度時速140キロでコースを滑り落ちるもので、氷上のF1とも呼ばれています。ソリの性能も重要であり、BMWやNASAなども開発に協力しています。しかし日本では海外製の中古ボブスレーで戦っています。そんな現状を打破すべく大田区の町工場の方々が立ち上がりました。東京大学大学院教授の加藤孝久氏が設計したランナーを、大田区の中小企業が高度な金属加工技術を生かして製造しました。CFRP製カウルは、童夢カーボンマジックがレーシングカーでのノウハウを生かして設計しました。
そんな下町ボブスレープロジェクトをまとめるのが株式会社マテリアル・細貝さんです。細貝さんは今までボブスレーを見たことはなかったというが、そんな細貝さんが今回のプロジェクトを立ち上げた理由は、大田区の町工場の現状です。大田区の工場数は減少傾向にあり、そんな現状を打破すべく細貝さんは「航空機分野」に目をつけ、炭素繊維と金属の融合である下町ボブスレーで町工場の技術力を世界にアピールすることが、航空機分野進出へのきっかけになればと考えたそうです。しかし資金や製作期間など難しいところがあったが、約30の町工場が無償で協力してもらいプロジェクト発足から1年で試作機が完成しました。呼びかけて、12日間で部品が各工場から送られてきたそうです。
そして今回、初の国産そりながら昨年十二月、長野での全日本選手権で女子トップ選手二人を乗せ、実戦デビューでいきなり優勝し、2011年の全日本選手権を上回るタイムを記録しました。
浅津 このみ選手(26)は「(外国製と比べ)滑走中はすごく静かで、なめらかに滑走しているように感じた。コンマの秒数を競っている競技なので、プラスになる」と話しました。
プロジェクト委員長のマテリアル・細貝社長は「何をやるにも、2番じゃ駄目だと思う。目指すことは世界一を目指して、妄想したり想像したりしないと、成功はつかめないと思う」と話しました。
「2番じゃダメなんですか」と話した民主党の議員を思い出します。
今回展示されたボブスレー