サルコペニア肥満が問題となっています。
サルコは筋肉、ペニアは減少という意味で筋肉の量が減り体の機能が低下した状態に肥満が加わったものがサルコペニア肥満です。一見普通の肥満でも筋肉が衰えていると糖尿病や動脈硬化など現代生活病になるリスクが非常に高くなります。さらに、寝たきりや介護が必要な状態になる一つの要因とも言われています。「メタボ以上に、サルコペニア肥満の対策も大事です」そう警鐘を鳴らすのは、筑波大学久野研究室の久野教授で予防には日ごろから運動して筋肉を鍛える事が一番だと言われています。若い世代の間でも筋肉の衰えは深刻化しており、このままでは早い段階で寝たきりになる可能性も有ると言われています。
サルコペニア肥満の原因は主に運動不足です。
筋肉は、老化や運動不足などで使っていないと当然衰えて細くなってきます。その筋肉量が減少し、体の機能が低下したところに肥満が加わったものを
“サルコペニア肥満”と呼んでいます。
まだ若いから大丈夫?⇒そんなことはありません!サルコペニア肥満になる原因は、上に述べたように、主に老化による筋肉現象ですが、若いころの生活習慣がとても関係しています。
つまり、日頃の運動不足や食事制限などの過度なダイエットが起因しています。運動不足などで筋肉衰えてくると、当然筋肉は減少していきます。
食事制限などの過度なダイエットは栄養不足に陥り、脂肪は減少するのですが一緒に筋肉も減少してしまいます。このように、若いうちの生活習慣が、筋肉量の少ない、サルコペニア肥満体質を作り出していきます。
サルコペニア肥満の解消方法は運動と食事改善です。
運動は有酸素運動と筋肉トレーニングが有効です。毎日行う必要はありませんが週に2~3回行うと理想的です。
食事はタンパク質を多く含んだ食事を心がけましょう。目安として【体重×1g】のタンパク質ですが、日本人の多くの食事は炭水化物が主成分ですので、栄養をバランスよく、かつタンパク質をとるのもなかなか難しいと思います。その場合はサプリメントのような栄養補助食品で摂取する方法もあります。プロテインとアミノ酸を一緒に摂取すると効果的だそうです。