昨日(7月16日)広島市役所修道会が6時30分からメルパルク広島で開催されました。市役所修道会は修道中学校・高等学校・修道大学(広島商科大学・短期大学も含む)を卒業した人たちの会です。私は、大学院を卒業したという事で参加しています。
その開会の時の挨拶で修道中高の「田原俊典校長」の印象に残る話がありました。 「現在の修道生で人格も学力も素晴らしい子がほとんど医者志望です。これは問題です。医者は体力と少し頭が良かったらやっていけます。もっと日本を背負うような仕事をして欲しいと話すのですが変わりません」と話されました。
現在の子供たちの安定志向でしょうか?公務員志望・医者志望と生活の安定した職業を保護者・本人とも望んでいるという事だと思います。
私の長男(地元の中高卒)は小学校時代からサッカーを続けていました。高校3年生の12月までサッカーづけの日々でした。その長男が突然、医者になりたいと言い出しました。「サッカーをしてきて非常のケガの多いスポーツでそれを直す医者になりたい」と言い担任に言ってくれと私に訴えてきました。私は当時の担任の先生の所へ行きこの事を言いました。担任の先生は「先生も教員でしょう。今頃何を言っているんですか。今の学力では入れる医学部はどこにもありません」と笑われました。私は担任の先生に「今年直ぐに入れるとは思いません。本人がその気になっているのですから大事にしてやりたいので願書を書いてください」とお願いしました。その年は見事に落ちましたが、1年の浪人で本人の希望を果たしました。
私の一家は妻・父母とも教員で教員一家でした。我が家にとっては革命でした。長男は決して頭は1級ではありません。しかし、サッカーで鍛えた体力には自信があるようです。その体力を基本として現在つくば市で整形外科医として頑張っています。開業医は別として勤務医は大変な勤務で体力勝負の世界のようです。
最初の田原校長の話ですが、子供たちに夢を持たせる教育が出来ない日本を感じます。今、教育に必要なことは子供たちに夢を持たせる教育をどのように行うかが1番大事な時の来ていると思います。資源の無い日本です。資源はいかに人材を育てることしかないと感じています。