ヒラになりたがる課長

 先日、朝日新聞で面白い記事を見つけました。ストレスが多い中間管理職の立場を離れて、ただの「プレーヤー」に戻りたい課長が増えていると言う記事です。

 

 この記事は、昨年12月学校法人産業能率大学(東京都世田谷区)が、従業員数100人以上の上場企業で働く課長を対象に、職場の状況や課長自身の意識などに関するアンケートを実施し「上場企業の課長に関する実態調査」としてまとめたものです。インターネット調査会社を通じて実施し、600人(男性583人/女性17人)から回答を得ました

 

 今後のキャリアで「最終的になりたい立場」を尋ねると、「プレーヤーに戻る」が13・5%にのぼり、2年前の前回調査の9・6%から3・9ポイント伸びた。代わりに「社長」「役員クラス」が計21・2%から計15%に減った。

 

 悩みを尋ねると、「部下が育たない」が41・8%と同12・1ポイント増え、最も多かった。課長を取り巻く状況をみると、「年上の部下がいる」人が48%、メンタルヘルスに不安を抱える部下が「いる」人も37・7%いた。他方、仕事の半分超がマネジメントではなくプレーヤーだと感じる人も48・2%と、前回より8・2ポイント増えていました。

 

 同大の担当者は「プレイングマネジャー化が進んで自身が多忙なうえに、部下が育たずにメンタルへの配慮も必要と『三重苦』のようになっており、ストレスの少ない立場に戻りたいという思いが強まっているのでは」とみている。

 この記事を読んで感じたことは、現代の若者の意識は我々の時代とはずいぶん変わってきているという事だと思います。その変わってきている若者が課長となっています。その課長がもっと意識が変わってきている部下を育てるという構図です。年功序列で終身雇用が終わった現在の社会状況を良く表している現象ではないでしょうか。すれで育った我々の年代では考えられないことだと思います。(私ははざかい期に生きています)

 

 その上、管理職とは名ばかりで「プレーイングマネージャー」で部下を見てやれる環境もありません。アフター5に部下と一杯やる機会もずいぶんと減っているのではないかと思われます。

 グローバル化(アメリカナイズ)した職場環境と日本人の持っている意識の違いが大きな問題だと感じました。日本の文化と伝統にもいいものが沢山あるのですが現在社会では通用しないのですかね??

 

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