昨日15日が盆の中日でお墓はお参りの人でいっぱいでした。
広島のお盆はカラフルな盆灯篭でいっぱいになります。初盆は白の灯篭です。
しかし、近年盆灯篭の代わりに「墓参札」に変わりつつあります。我が家でも亡くなった母がこの札に変えていました。
カラフルな灯篭が綺麗です。広島の盆の風物詩でした
初盆
現在使われている「墓参札」
広島の盆灯篭
竹の先を6つに割り広げ、上部に竹のわく(現在では針金のものもありますが)を挟み、赤・青・緑・黄色・紫等の色紙を貼り飾りを付けたものです。初盆のお家では、白い灯籠をたてます。灯籠ではありますが、実際に中に火を灯すことはなく(昔はナスなどに爪楊枝をさしてロウソクを立て、中で点灯させたようですが)色をお供えするという意図のものです。
始まりは、広島城下で傘貼りをしていた浪人さんが、亡くなられた娘さんのお墓にお供えするものを自作したといわれておりますが、他にも諸説あります。「安芸門徒」特有の習慣と紹介されることもおおいのですが、本来は、広島城下(広島旧市内)から太田川流域にかけての習慣だそうです。
長さ2メートル近いものから 50センチくらいの小さなものまで色々とあります。
墓参札
現在の様な墓参札は、三篠の光隆寺さんが「虚礼廃止」と「防火のため」の理由で盆灯籠を廃止された変わりに紙で作った名刺状の札を製作されたのが始まりだそうです。
札には「下がり藤」の紋が入っております。これは「南無阿弥陀仏」「無量寿」などの阿弥陀如来を示すものを屋外に放置することが不適切であると考えられた事によるものであるそうです。