2020年に東京オリンピック・パラリンピックの誘致が決定しました。そのオリンピックに出場するのは現在の小中高生です。その子供たちを鍛える施策を何かしなくてはならないと思います。広島市から多くのオリンピック選手を出したいものです。
そんな中、埼玉県で「彩の国 プラチナキッズ」と言う取り組みを平成23年から行っています。野球やサッカーは競技人口が非常に沢山います。運動能力の高い子が埋もれています。そんな子供を集めて自分の能力を発見させる取り組みです。参考になる取り組みだと思います。
「彩の国 プラチナキッズ」
今年で3年目を迎える「彩の国 プラチナキッズ」は、世界レベルのトップアスリートを埼玉から輩出しようと、県内の小学4年生を対象にスポーツ能力に優れた素質を持つ子どもたちを発掘し、育成しています。
■主催/埼玉県教育委員会、公益財団法人 埼玉県体育協会
9歳から12歳の年代は脳、神経系の発達が完成に近づき、精神的・肉体的に競技力の向上に必要なあらゆる能力が身に付く「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、スポーツ界では重要視されています。
この年代は、自分に適した競技を見つけられずにいるのがほとんど。そこで、プラチナキッズのプログラムでは、ボート、フェンシング、ライフル射撃、ボクシングなど、学校やスポーツクラブではなかなか体験することが出来ない競技17種目をピックアップし、運動能力に優れた4~6年生を、3年間で様々な競技を経験させ未知の可能性を引き出すとともに、現在取り組んでいる競技能力の向上も目指します。
選抜法
新年度が始まると、学校を通じて県内の小学4年生に「彩の国 プラチナキッズ」の募集要項が配布されます。
応募者全員を2日間に渡って「走・跳・投」の運動能力を測定し選考。30人のプラチナキッズを選出します。回を追うごとに希望者は増え、今年度の倍率は35倍に。男女15人ずつが、7月から本格的な育成プログラムを開始します。
育成プログラム
競技力をアップするだけでなく、保護者も含めたプログラムとして管理栄養士による栄養、食育の指導やスポーツドクターによるスポーツ障害対策、ドーピング防止対策の指導を行うなど、バランスのとれたアスリートを育成するプログラムが組まれています
小学生のなりたい職業の上位に必ずランキングされる「スポーツ選手」。最近は海外で活躍するアスリートも多く、憧れは増す一方です。サッカーや野球などポピュラーなスポーツは競技人口も多く、その道を究めるのは大変なこと。テニスやゴルフのように、スポーツ留学をするにも親の負担は、計り知れないものがあります。
そんな中比較的競技人口が少なく日本のトップアスリートになれる可能性が高い競技を体験させる「彩の国プラチナキッズ」は、可能性を秘めた小学生に将来の夢と選択肢を与える画期的なプロジェクトだと思いました。
(LIVING埼玉HP 参照)