萩の小魚が有名になっています。平太郎・金太郎とありますが知っていますか?金太郎はヒメジ、平太郎はオキヒイラギのことで、高知県では「ニロギ」なんて呼ばれて名物となっている。高知で名高い「ニロギ」が山口県では「平太郎」なのです。
平太郎・金太郎は弟の店で干物として焼いて食べたことが有ります。骨まで全部食べられて大変美味しかったのを覚えています。
金太郎(ヒメジ)の産地である山口県萩市の萩商工会議所では、平成21年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【頑張れ! 萩の金太郎プロジェクト 萩市の特産魚種「金太郎」(標準和名:ヒメジ)を全国区の高級商材に。】を実施しました。
良質な食材でありながら、これまで地元での流通が中心だった「萩の金太郎」(ヒメジ)に着目。この素材の可能性を広げるため、行政や漁業者など地元関係団体が一体となって、全国に展開できるブランド化を目指した。まず「萩の金太郎」を使った加工品や新メニューを開発し、展示会などで販路を開拓。高級レストランなど業務用の流通への可能性も探った。さらに都市部での流通が少ないことから、観光資源としての可能性を検証し、産地である萩もPR。メニューのバリエーションを充実させるべく、提供する地元飲食店の増加に力を入れることも検討した。
その結果、フランス料理で重宝される高級魚「ルージュ」の近縁種という事が解り、和風だけではなく、フランス・イタリア料理にもよく合うという事が解りました。「Japanオイル ルージュ」と言う商品を作り全国展開をしています。
萩の金太郎の特徴
1.スズキ目ヒメジ科
「金太郎」はスズキ目ヒメジ科、ヒメジの萩地域での地方名です。学名は「Upeneus japonicus」。ヒメジは地方によって様々な呼び名があります。
成魚でも15~20cm程度の大きさで、美しい薄赤色をしています。下あごに黄色のあごひげが2本あり、餌を探索することができます。
2.全国有数の漁獲量
年間の水揚げ高は約50~70トン。小魚としてはかなり多く、全国でも有数の産地といえます。萩市では古くから日常の食卓に上る魚として親しまれてきました。
3.漁場が近く新鮮
金太郎の漁場は、島根県境から角島沖までと広範囲。見島沖には大きな漁場があり、漁港から近いため、高鮮度の状態で運ばれてきます。漁獲方法は、主に底引き網(小手繰り網)が用いられます。
4.通年で漁獲がある
旬は冬から春にかけて(11~3月)とされていますが、水深100mの比較的深い場所に住んでいるため、年間を通して大きな食味の変化はないようです。6~7月が底引き網の禁漁期間のため、漁獲量が少なくなります。
5.味わい深い白身
白身には濃厚な甘みがあり、繊細な風味が味わえます。肌の朱色が映え、見た目も抜群。加工品にも最適と、幅広く用いることができます。
6.「ルージュ」の近縁種
金太郎は、フランス料理で重宝される高級魚「ルージュ」の近縁種です。和風だけではなく、フランス・イタリア料理にもよく合います。
金太郎
平太郎(べらこ)