寒波来襲

 今朝(1月10日)5時30過ぎから雪が降り始めました。現在も降り続いています。景色が少し白くなってきました。上空には、北極圏から非常に強い寒気が流れ込んでいます。このため、日本列島には、今シーズン一番の強い寒気が、今日から流れ込む予想になっています。10日朝の最低気温も、札幌で-9度、仙台で-4度、東京都心で1度と、厳しい冷え込みとなっています。強い寒気は、13日の成人の日ごろまで、日本列島に居座る見込みで、日本海側などでは、大雪に警戒が必要となっています。

 

 過去20年で最悪の大寒波がアメリカを襲っています。シカゴではマイナス29度、ニューヨークでもマイナス17度というような最低気温を観測中です。この気温は過去20年間の観測記録では最悪で、今後も更に気温が低下する可能性があります。

 アメリカ中西部から東部の広い範囲で7日、気温が平年より14度から19度低くなり、過去20年で最も厳しい寒さになりました。ミネソタ州エンバラスでは、マイナス37度まで気温が下がり、ニューヨークのセントラルパークでは過去最低のマイナス16度を記録しました。この寒波による交通事故や低体温症などで、全米で少なくとも20人の死者が出ています。

 

 原因は、北極から冷気を運ぶ大気の「極循環」現象が、南西部を中心に極寒をもたらしていると言われています。また、負の北極振動」とも言います。ただ、これが起きたからと言って北半球全体が寒くなるわけではなくて、ジェット気流の流れもまた重要です。ジェット気流が南へ蛇行していれば、そこに寒気は集中的に流れ込みます。今のアメリカ東部はどうでしょうか・・・やはり南へ蛇行、それもかなり大きく。こうなると、寒気はかなりシャープに流れ込み、また南の方まで影響が及ぶことになります。負の北極振動とジェット気流の大蛇行により、強烈な寒波に見舞われているわけです。

 予報では、アメリカ東部では、8日にかけて平年より気温の低い状態が続きますが、その後は平年並みの気温となりそうです。そしてアメリカの次は、日本に寒波襲来です。昨日9日以降、日本海側では大雪に対する厳重な警戒が必要となります。

薄雪化粧

 

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