6月25日経済協力開発機構(OECD)は、加盟34カ国・地域の学校環境や教員労働に関する調査結果を公表しました。日本が調査に参加したのは初めてでした。
教員の勤務時間は週約54時間と参加国中最長で、特に部活などの指導や事務作業など授業以外の仕事に追われていることが分かりました。文部科学省は事務の効率化や学校に対する調査依頼の縮減などで負担軽減を図りたいとしています。
この事に対して静岡新聞の【大自在】(2014年6月27日)と言うコーナーで次のような記事を載せていました。(中国新聞の「天風録」のようなコーナー)
子どもの頃、先生が多忙だったかどうか知らないが、よく面倒をみてもらった覚えはある。当時、クラスに腕力があり、校則など気にしないわんぱくがいた。挑発的な態度を取り続ける同級生に担任の女性教師はついに実力行使に及んだ
▼同級生を組み伏せ、厳しく言い聞かせた。甘くなかった先生の姿勢は効き目十分だった。先生のまなざしが子ども一人一人に向けられているとクラス全員が感じ取った瞬間だったように思う
▼情熱を傾けて子どもを指導している点で今の先生も変わらない。違うのは今の先生がますます忙しくなっていることだろう。経済協力開発機構(OECD)が中学校を対象に先生の勤務環境や指導状況を調査したところ、参加した34の国と地域のうち日本の仕事時間が最も多かった
▼日本の先生の場合、1週間の仕事時間は53・9時間で、2位(48・2時間)以下を大きく引き離して超多忙である。授業以外に授業の準備や部活指導などに費やす時間が増えているという
▼しかし、このニュースに県内の学校現場から「こんなものじゃありません」と、訴えるような声が届いた。とりわけ6月は中体連の大会で、先生は多忙を極める。授業を終え、2時間ほど部活指導を行った後、午後7時前後から翌日の授業向けのプリント作りや実験準備などを行う
▼土、日曜日は生徒を率い、中体連の大会に出かける。わが子が寝てから自宅に帰り、起きる前に出かける先生も少なくない。熱意あふれる指導も万全の体調あってこそだろう。先生の多忙解消は待ったなしである。
(静岡新聞【大自在】(2014年6月27日)引用)
体罰の問題と合わせて教員の有り方を根本的に考えなくてはいけない時期が来ている気がします。体罰問題が行き過ぎて教員としての指導が出来ない。子供がなめて、言う事を聞かない等。日本の教育が危ない!!!
この事を解決するため、現在の学校現場は、部活の削減傾向にある様に思います。色々な考え方が有りますが、今までの日本の教育は部活でもってきたと言っても過言ではありません。その中で人間同士の付き合いがあり、その中から向上心を持たせ生き生きと楽しい学校生活を送る場面を作っていたと思います。外国には部活と言うシステムは有りません。日本の独特な風土の中で育ってきた部活は有り方や方法は変えなくてはいけない部分は有ると思います。
しかし、削減はここではないと思います。一人一人の教員にゆとりを持たせ、しっかりとした人生観を持った教員を増やすことだと思います。教員一人一人の資質を向上させる。そのための施策を行うべきだと思います。