凍結療法

 先日テレビでがん治療の最先端について放映していました。患者に負担の少ない「凍結療法」が紹介されていました。ただ部位によって保険適用にならない治療となるそうです。乳がんについては保険適用にはなりませんが35万円くらいだといっていました。

 中国地方では岡山大学だけが行っています。
 岡山大病院が行う腎がん以外の凍結療法は、費用の全額が自己負担の自由診療で行っています。
 どんな治療でも「がん」は「早期発見・早期治療」は変わりません。「がん」は「早期発見・早期治療」で治る病気となりました。

 

凍結療法
 カチンカチンに凍らせたバラの花は、軽く触れるだけで粉々に壊れます。これと似た原理をがんの治療に使うのが「凍結療法」です。切除手術に比べ、体への負担が少ない点が特長です。

 

 腎がんと肝がんを対象に、効果や安全性を調べる臨床試験が行われました。その実施施設の東京慈恵医大柏病院の放射線科助教授原田潤太さんは「がんを凍らせて殺す。わかりやすい治療法です」と話します。

 

 治療に使う冷凍装置は洗濯機ほどの大きさ。コードでつながった直径2-3ミリ、長さ20センチほどの金属製の針の先端内部に、高圧ガスを噴出して液化させます、マイナス185度の超低温に、わずか10秒間で冷却できます。

 

 この針を、MRI(磁気共鳴映像法)の画面を見ながら、皮膚から刺し、針ががんに届いたら、10分間凍結します。その後2分間休み、再び10分間ほど凍結させます。
 6センチ以内のがんが対象になります。凍結が不十分なら、別の部位から新たに針を刺し同じ操作をします。一度に5本まで刺せます。

 

特徴
・凍結された組織を画像診断装置で確認しながら治療ができる。
・凍結中、痛みが少ない。
・局所浸潤麻酔下で実施可能な低侵襲治療であり、入院期間が短い。
・高齢や別の疾患を持つなど、手術困難な場合でも、凍結治療の可能性を検討できる。
・腎機能を温存できる。
・再発・残存した場合でも繰り返し治療できる。

 

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