昨日(7月29日)は、土用丑の日でした。国泰寺時代の教え子が段原でウナギ屋を昨年開店しました。昨日行ってみると大変忙しく注文に応じていました。土用丑の日が定着しているようです。
土用丑の日の由来
①、蘭学者の平賀源内説でしょう。
平賀源内が贔屓にしていた、うなぎ屋が、夏の商いが芳しくなく、どうしたものかと改善策の相談をした所、
「本日、土用の丑の日」という大きな看板と共にうなぎは薬になると宣伝した事からの始まり説。
②、神田のうなぎ屋、春木屋善兵衛という人物が
夏に大名からの注文で『旅に出る為に、沢山の蒲焼を』との注文からの始まりの説。
③、大田南畝又の名を太田蜀山人(しょくさんじ)狂歌師や戯作者、また学者としても人気を博した人物。
狂歌師ですので「うなぎを食べたら病気にならない」という内容の狂歌を作って宣伝したという説。
以上の3つの説ですが、資料がある分けでもなく、あくまでも口伝で伝わっている事で確証が乏しい説となっています。
ウナギの生態はまだ完全には解明されていませんが、マリアナ諸島沖,スルガ海山近深海で産卵孵化したウナギのレプトケファルス(柳状の稚魚)が黒潮にのって北上、晩秋から冬にかけて日本列島に流れ着く、これが河川や、干潟などで何年か暮らして、また川を下り、はるか南方を目差します。
この「しらすうなぎ(シラスウナギ)」をとり、人口的に養殖したものが現在市場に出回っているウナギのほとんど総てです。この養殖が確立するまではウナギというのは非常に高価なものでした。
ウナギの旬は養殖ウナギと天然ものでは違いが出ます。養殖ものは冬に養殖池に入れたもので成長の早い「飛び(とび)」をよしとします。早いものでは半年ほどで出荷できるまでに育ちます。この「飛び」の出荷される初夏が養殖ものの旬です。天然ものは餌を活発に追う夏と下りうなぎ(産卵に川を下る大きなウナギ)のとれる秋から冬。ともに脂ののりが良く2度あると言われています。
鰻は、出世魚??
成長するに従って名前が変わる魚を出世魚と呼びます。
ウナギも
レプトケファルス→シラス→クロコ→キウナギ→下りうなぎと成長に伴い呼び名が変わりますが出世魚とは言わないようです。
出世魚
ブリ:ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ(関東)
ブリ:ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ(関西)
スズキ:セイゴ→フッコ→スズキ
ボラ:ハク→スバシリ→オボコ→イナ→ボラ→トド