今回の豪雨災害に対し、金山健三・危機管理部長は「経験したことのないような雨量があり、その情報を得るとほぼ同時に119番が殺到し始めた」と述べ、想定外の大雨で対応が後手に回ったとの認識を示しました。
また、危機管理マニュアルの見直しも必要と記者会見で言っていました。
気象注意報等の発生状況
・8月19日16:03 大雨・洪水注意報発表(雷注意報継続)
・8月19日21:26 大雨・洪水警報発表 (雷注意報継続)
・8月19日23:33 洪水警報解除 (大雨警報・雷注意報継続)
・8月20日00:57 洪水注意報発表 (大雨警報・雷注意報継続)
・8月20日01:15 広島県土砂災害警戒情報(第1号)発表
・8月20日03:50 広島地方気象台「記録的短時間大雨情報」発表
危機管理体制
・8月20日01:35
広島市災害警戒本部 安佐南区 安佐北区 佐伯区災害警戒本部設置
(569人体制)
・8月20日03:30
広島市災害対策本部 安佐南区 安佐北区災害対策本部(第1次体制設置)
(1,475人体制)
・8月20日03:21
安佐南区山本8丁目より被害通告
・8月20日04:20
土砂災害地域に避難勧告発令
気象の状況と市の危機管理体制の流れは以上のようになっています。
流れを見ると後手後手にまわったのは否めません。
15年前の6,29豪雨で広島市は危機管理マニュアルを何度も見直してきています。
その教訓が15年経ち少し緊迫感が薄れてきているような気がします。
専門家は次のようなことを言っていました。
・気象状況が今までの経験では判断できないような状況となっている。(想定外)
・夜中の災害で避難勧告等の発令の仕方、徹底の仕方を考える。
以上、議会としても徹底した議論が必要だと思います。
追伸
今回の豪雨で安佐南区緑井の土石流で「竹内重喜」都市交通部長が亡くなりました。
部長さんが中学生(広大付属)のとき、私が非常勤講師で体育を教えていました関係もあり、今までかかわりが非常に深く、良い付き合いをしていました。
部長さんは土木の専門家で広島市の技術部門の将来を背負っておられました。
また、各分野の仕事(広島駅周辺再開発・広大跡地の問題・広島市の交通体系の見直し・新交通の延伸等)ではしっかりした考え方で素晴らしい仕事をしてこられました。非常に粘り強い性格で、我々議員にも納得するまで説得に通われていました。お酒も良く一緒に飲みました。残念でなりません。年齢・立場は違いますが親友を無くした気持ちです。
ご冥福を祈ります!!!