テニス

 昨日は「錦織 圭」選手の全米オープンテニスの決勝に進んだニュースを書きました。
 私とテニスの関係は、県工に転勤をした時、どのクラブの顧問になるか色々考えました。1年目は応援団の顧問、2年目3年目は剣道部の顧問と顧問になるべき人がいないクラブの顧問になっていました。(応援団は不祥事が有って廃部、剣道部は専門家が見つかる)
 4年目からどのクラブの顧問になるか迷っていました。その当時、休憩時間に体育の教員同士でテニスに熱中していました。そんなことから、県工には軟式テニス部は有ってもテニス部は有りませんでしたので、テニス部を作りました。最初は軟式テニス部のコートを借りて練習をしていました。その内、昔の寮の前のグランドが空いていましたので、そこに手作りのコートを作り活動をしました。(野球部のサブグランドとなっていましたので最初はかなりもめました)
 
 このようにテニスについては思い出が沢山あります。その時代のテニスは、ボルグ・マッケンロー・コナーズの全盛の時代で、ボルグの「トップスピン」が出てきてテニス界に衝撃を与えました。また、ラケットが大きく変わり始めた時期でもありました。その時代から30年以上たちました。ようやく世界に通用する日本人が出てきました。色んなスポーツに日本の若い人が出てきています。大変楽しみな時代に入ってきたような気がしています。
 
ラケットサイズが大きくなったこと、
  材質が変わったこと(ウッド ⇒ グラスファイバー、カーボングラファイト)
  様々な要因で、攻撃型が有利になりました。


<代表的なショット>
ボルグ
 トップスピン、いわゆる順方向回転で、ドライブとも言いバウンド後、高く跳ねることを特徴とします。トップスピンロブは、ライジング(ショートバウンド)で取らないとそのままフェンスを越えてしまうくらい最強のロブです。

 

コナーズ
 フラット、いわゆる真芯に当てるボールでテニスで言うストレート。コナーズはどんな球でも身体ごと追いついて、真芯に当てて打ちます。このフラットで放ったパッシングショットは強烈で前に出た選手の脇を鋭く抜ける必殺技でした。

 

マッケンロー
 スライス(アンダースピン)、いわゆる逆方向回転です。バウンド後、低くはね、滑るように飛んでいきます。この球を普通に打てばネットにかかってしまいます。この攻められにくいボールを打って、すかさずネットにつくのがマッケンローの攻撃スタイルです。


<ラケット>
ボルグ
 ウッド製の硬いラケット、ガットの強さは80ポンドとも言い、普通の人は張れません。まるで鉄板のようなガットで、強くこすり上げることにより強烈なトップスピンを生みます。普通の人がこんなラケットを使っても、ボールは飛びません。

 

コナーズ
 金属製の硬いラケット。コナーズも硬いラケットを使ってましたが、彼の場合は、その狭いスィートスポットを使って力強い球を打ちます。スィートスポット(芯)に当たれば、限りなく強い球が打てますが普通の人が使ったら、芯を外してしまって飛びません。

 

マッケンロー
 ウッド製の柔らかいラケット。上の二人とは超対照的です。この柔らかいラケットに50ポンド未満と、ゆるゆるのガット(普通の人は55~60ポンド)ストロークは、それほど強い球を打つことはできませんが相手選手の強烈なボールを、まるで包み込むかのような軽いタッチで鮮やかなボレーを、コースに決めていきます。普通の人が使ったら、飛びすぎてしまいます。

1978年~1984年までの全英(ウィンブルドン)、全米の優勝者は以下の通り
     全英     全米
1978年 ボルグ    コナーズ
1979年 ボルグ    マッケンロー
1980年 ボルグ    マッケンロー
1981年 マッケンロー マッケンロー
1982年 コナーズ   コナーズ
1983年 マッケンロー コナーズ
1984年 マッケンロー マッケンロー

 

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