近頃、アストラムに乗ったらほとんどの人が電話を触っています。メールをしている人。ゲームをしている人。調べ物をしている人。全員下を向いて電話機(スマホ)を見ています。何か異様なものを感じます。
スマホの使い過ぎで「ドケルバン病」と言う手首が痛む病気が増えているそうです。かつては妊娠出産期や更年期の女性に多く、またスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴でした。原因として、パソコンや楽器演奏、スポーツなどで親指を使いすぎると起こる他、女性はホルモンバランスの変化で発症すると言われていました。
しかし、現在、パソコンやスマホ、携帯などをいくつもの目的で使っていることから、「ドケルバン病」になってしまうケースが急増しているそうです。
ドケルバン病とは、親指に付着する短母指伸筋腱と長母指外転筋が手首の背面にある腱鞘を通るところに生じる腱鞘炎です。
腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、炎症が起こると痛みや腫れがでてきます。
こんな手の痛み、ありませんか?
・親指を曲げると痛い
・手首を曲げると親指の付け根が痛い。
・荷物を持とうとすると親指が痛い。
・スマートフォンや携帯電話の操作で指が痛い。
・髪の毛を洗おうとすると親指がズキッと痛む
自己診断できるドケルバン病
親指を内側にして手を握り、手首を小指側に倒すと手首の痛みが強くなるようであれば、ドケルバン病の疑いがあります。
治 療
・保存的療法:最初に行う治療です。次のような方法が主なものです
(1)局所の安静で刺激を少なくします。時には副木を当てて固定することもあります。
(2)腱鞘内に局麻剤入りステロイド注射をして、炎症、痛み、腫れを押さえます。
・手術療法:・の療法で治らないときなどに行います。手術時間は10~15分程度です。