認知症とココナッツオイル

 原因が解明されず、根本的な治療法も無い絶望的な難病である「アルツハイマー型痴呆症」に少なからず希望が持てる、画期的な食事療法がアメリカの女医さんメアリー・T・ニューポートさんによって発表されました。

 著書「アルツハイマー病が劇的に改善した!」は、著者の旦那さんが55歳で若年性アルツハイマー型痴呆症によって、言動がおかしくなり始めたことから、様々な事を調べまくり合わせて日々のダンナの言動を克明に記録して、変化を観察しつつ食事療法を行っていった様子が書かれています。

 

ココナッツオイル食事療法
 その食事療法ですが極めて簡単で、ココナッツオイルを三度の食事で食べるそれだけなんです。
 脳の栄養といえばもちろん「ブドウ糖」ですが、最近になってアルツハイマー型痴呆症の原因は、その大切なブドウ糖が脳細胞に吸収されにくくなることによって、アルツハイマー病が起きてくる事が明らかになってきました。

 要するに栄養が供給されずに、脳細胞が死滅していくという事です。 ブドウ糖の脳への吸収にインスリンが深くかかわっていることもわかってきましたが、根本原因はまだ解明されていません。

 そんなことからアメリカではアルツハイマー病を、糖尿病の一つと考えて1型・2型のつぎの3型糖尿病ととらえようと言う考え方が一部で起きています。

 

ココナッツオイル(中鎖脂肪酸)
 ケトン体を脳細胞に供給できるルートを、身体の中にメカニズムとして作り上げる食生活にしておけば、リスクは極めて低くなるわけです。 先手必勝ではありませんが、予防は早め早めにとりかかるのがベターだと思います。

 

ケトン体
 ブドウ糖が枯渇した状態で脂肪酸が燃焼するとき、肝臓ではケトン体(アセト酢酸とβ-ヒドロキシ酪酸)という物質ができます。 このケトン体は脳にエネルギー源を供給するために肝臓で作られる物質です。
 通常、脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できません。脂肪酸は血液脳関門を通過できないので、脳は脂肪酸をエネルギー源として利用できません。体はブドウ糖が枯渇したときに脳のためにエネルギー源を作らなければなりません。そこで、肝臓では脂肪酸を分解する過程でケトン体を生成するように進化したのです。

 

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