ウナギが食べれなくなるのではないかと心配されています。現在、ウナギの代わりにナマズが注目されています。
脂こってりで肉厚、見るからに美味しそうなウナギのかば焼き……。いえ、実はこれナマズです。近畿大学の研究者が養殖業者と協力し、ナマズのエサを工夫したら、ウナギそっくりの味になりました。今月から鰻屋で試験販売が始まり、お客さんの評判は意外にも上々だそうです。すでに、国内の大手水産商社も「商品として扱いたい」と強い関心を示しているとか。絶滅が心配されているウナギに代わり、夏の主役になれるでしょうか!?
「言われなければウナギだと思うかもしれない」「あっさり目の味だけど、これはこれで美味しい」。ナマズを調理、販売する奈良県の料理店「うなぎの川はら」には、そんな感想が寄せられているそうです。1匹から2枚のかば焼きができ、値段はウナギの2970円にくらべて、半値近い1780円(ナマズ重は2千円)。県内2店舗で1日20食の限定販売をしています。同店社長の山岡章さん(66)は「身が大きく、皮が厚いのでさばくのは大変だが、薄く切って濃い目のタレにしたらうまくいった。お客さんにはおおむね好評です」と手応えを語ります。
話題の近大「マグロの次はナマズか」
「ウナギ味のナマズ」作りに挑んだのは、近畿大学水産経済学研究室(奈良市)准教授の有路昌彦さん(40)と、大学院1年の和田好平さん(22)です。試食のアンケートを集めている和田さんは「また食べたいという人が意外に多く、反応はめっちゃいいです」とびっくり。有路さんも「ナマズは泥臭いイメージで消費者の抵抗があると思いきや、そもそも食べたことがなく、先入観のない人がほとんど。予想以上に受け入れてもらえました」と喜んでいます。
近大は水産資源の保護や活用に力を入れ、最近では絶滅のおそれがあるクロマグロの完全養殖に成功したことで有名です。その知名度もあってか、このニュース、ネット上でも大きな反響がありました。
(インターネット記事引用)