イカの上下

 「国際頭足類函館シンポジウム」が11月10日~14日、函館国際ホテルなどを主会場に開かれました。国際頭足類諮問機構(CIAC)の主催で日本での開催は1991年の静岡県清水市(現静岡市)以来、24年ぶり2回目です。そのロゴマークでイカの上下が話題となっています。

 今回は約40か国・地域の約240人が参加し、生態・分類、資源管理などの分科会や市民講演会、ダイオウイカの魚拓などを含む「科学者たちのイカタコ・コレクション展」も開かれました。

 このシンポ開催が決まった後の今年4月、米ミネソタ大学の中島隆太准教授(現代芸術)が作成した大会ロゴマークの素案が、各国の学者にインターネットで回覧された。三角頭巾を上にした図案だったが、国内外の学者からは「少し違うぞ」との忠告が続出しました。中島さんは、一般にゲソと呼ばれる腕の部分を上にした図案に作り直しました。

 今年1月に発刊された「新編世界イカ類図鑑」(東京水産大名誉教授・奥谷喬司著、東海大学出版部)も日本の一般的な描き方とは「逆さま」にイカが掲載されています。発行元の全国いか加工業協同組合は「10本の腕(足)を上に、三角のヒレを下にした画像の掲載は40年前の初版からで、国際的な学術表記に合わせた」と言っています。

 一方、シンポを後援する函館市の観光PRキャラクター「イカール星人」は、三角頭巾が上の図柄だ。市農林水産部では「学術的にはゲソを上に描くのかもしれないが、三角頭巾が上の方が一般には受け取りやすい。急に見直すことはないが、同種の催しなどで表現に悩む場面が増えるかもしれない」としています。

 どちらでも良いと思いますが学術的にはゲソの部分が上だそうです。しかし、PRキャラクターを作る時には逆の方が作りやすいと思います。着ぐるみを着て足を出す所が難しいし、三角頭巾が下ではイメージがわきません。

最初の図案

最終的なロゴマーク

(鮮漁役者 お魚だらけ HP引用)

 

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