昨日(12月7日)は24節気の大雪(たいせつ)でした。小雪から数えて15日目で冬至(12月22日)までの期間を言います。山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪といわれたものです。この頃になると九州地方でも初氷が張り、全国的に冬一色になります。スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこの頃です。鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになります。
しかし、しばらく暖冬傾向が続くようです。上空の偏西風が大きく蛇行し、東アジアで南へ垂れ下がった状態が続くと、日本付近に次々と寒気がやってきます。 その兆候が今はありません。上空の風の流れは、晩秋のパターンのようだと言われています。
このさき12月中旬までは、シベリア方面からの寒気が南下しにくく、特に本州を中心に雪の少ない状態で、「12月にしては寒くない」日が多くなりそうです。
しかし、暖冬傾向がずっと続くかは、まだ解らないと言われています。過去の例を見ると、12月が暖冬傾向だったのに、年末年始は急に寒くなった、1月以降は冬らしい冬だった、ということも珍しくはありません。 一つの季節の間、ずっと同じ傾向が続くことも考えにくく、どこかで流れが変わる可能性は十分にあります。
暖冬傾向から、急に寒波が襲来することも有り得ます。気象情報に気を付けましょう。