昨日(1月28日)一昨日神戸から淡路島で視察をし、徳島市に宿泊していました。徳島市での視察は「とくし丸」「特定非営利活動法人 グリーンバレー」に行きました。
とくし丸
徳島市南末広町で代表取締役「住友達也」氏より説明を聞きました。
株式会社「とくし丸」は、スーパー・商店の撤退、廃業等により食料等の買い物が困難な買い物難民の救済を目的に設立されました。
とくし丸自体は商品を持たず、地域で店舗を有するスーパーと契約し、そこから商品の供給を受け、それを販売員兼ドライバーが軽トラックで対面販売するという方式です。
住友氏は20代の時、地元徳島のタウン情報誌「あわわ」を創刊されました。斬新な企画を連発し、全国でも有数の地方情報誌に育て上げたそうです。46歳の時そのタウン誌を止め2~3年ぶらぶらしておられたそうです。
そんな住友氏が、地域の問題に関わるきっかけとなったのが、地元・吉野川での可動堰の建設計画で住友氏は反対運動の中心的存在になり、住民投票の実施によって計画を中止させました。そこで住友は「地域の問題は地域で解決する」ことに気づいたそうです。
住友氏のモットウ
息遣いを感じる人のつながりが、未来を切り開く
その住友氏が次に取り組んだのが、地元で急増し始めた買い物難民問題でした。それが移動スーパー「とくし丸」です。
スーパーに買い物に行けない高齢者の家を一軒一軒まわる移動販売車「とくし丸」。小さなトラックに詰め込んだ商品は、生鮮食品から生活雑貨まで実に1200点以上。町の御用聞きとして高齢者と親密な関係を築き上げ、創業わずか3年で全国にサービスが広がっています。
事業目的
1、命を守る(買い物弱者の支援、見守り)
2、食を守る(地域のスーパーの役割を担う)
3、職をつくる(社会貢献型の仕事創出)
ユニークなルール
①全ての品につき10円を利用者が負担。(サービス継続のため受益者も応分の負担を)
②地元の小さな商店を守るため、その半径300メートル内では営業しない。
③販売員は地元出身者にする。
大変興味を持って聞きました。買い物難民の支援・地域の見守り・運転免許を持つ高齢者、若者の起業・高齢者に新鮮な食物の提供等色々な要素を持った事業だと思いました。
徳島市南末広町「あわわビル」で説明を受けました。
特定非営利活動法人グリーンバレー
伊藤友宏氏に案内と説明を聞きました。徳島市内から約1時間の山の中にある「神山町」でした。
設立:
2004年12月(前身の神山町国際交流協会は1992年設立)
地元で立ち上げた法人です。(PTA会長等が立ち上げる)
徳島県は地上デジタル放送への移行時に、全県CATV網構想を推進しました。その結果中山間地の隅々まで高速大容量のブロードバンド環境が整備されました。
その事を契機に法人が立ち上げられました。
「日本の田舎をステキに変える」を合言葉に、アーティスト・イン・レジデンスや神山塾、サテライト・オフィス誘致など、移住支援を軸とした事業を主に手がけています。
現在10社以上が神山町にサテライト・オフィスを開設しました。Sansan株式会社のオフィスや、株式会社えんがわの「えんがわオフィス」には、今でも毎日のように全国から視察がきています。
株式会社「えんがわ」