昨夜(1月30日)カタール・ドーハで行われたU―23アジア選手権決勝で日本は韓国に逆転勝しチャンピオンになりました。( 日本3―2韓国)
前半2点を入れられもう駄目かと思っていましたが、後半22分に途中出場のFW浅野拓磨(21=広島)、同23分にMF矢島慎也(22=J2岡山)の連続ゴールで追いつき、同36分に浅野がこの日2点目となる決勝点を挙げて優勝しました。スーパーサブが期待通りの仕事をやってのけました。宿敵・韓国を劇的な逆転劇で破って手倉森ジャパンが五輪に弾みをつけました。
終盤は韓国がパワープレーに出て、日本は猛攻にさらされましたが、GK櫛引を中心に体を張って守りきり、大逆転勝利でアジアの頂点に輝きました。
今夏に行われるリオデジャネイロ五輪は、8月4日にグループステージが開幕し、20日に決勝が行われます。
韓国のシン・テヨン(申台龍)監督が日本のことを「最も優れた守備組織を持つチーム」と評した通り、今大会の日本を特徴付けているのは「守備力」にあると言われています。5試合を戦って2失点で、それもPKとCKによるものです。「日本は今回、耐えて勝つスタイル」と手倉森監督が明言しています。
主将のMF遠藤航は「もっとボールを回したい気持ちはみんなありますよ」と語りつつも、「この大会はまず結果だと思っている」と徹底して守備を重視する戦いをチームとして納得した上で貫徹してきました。一般的に流布している、短くパスを回すことを身上とする「日本らしさ」から離れたスタイルでしたが、苦境に対しても団結して我慢強く戦うチームは、新しい「日本らしさ」と言われています。