昨日(4月11日)で2日間あったG7外相会合が終わりました。広島市内は厳戒態勢で徹底的な警備態勢を敷いていました。広島で初の外相会合は歴史的な結果を生んだようです。
G7外相会合とは
G7外相会合は、サミットに合わせて開催される関係閣僚会合の一つで、直近の国際情勢について外相間で議論を行い、その後の首脳会合での議論の基礎ともなる重要な会合です。2016年のG7外相会合は、伊勢志摩サミットに関連した10の関係閣僚会合の中で最初となる2016年4月10日、11日に、広島で開催されました。
G7参加国
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの7か国
「広島宣言」
第2次世界大戦で広島や長崎が被爆したことを巡り、「原爆投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験した」と指摘したうえで、「核兵器のない世界」の実現に向けて、世界各国の政治指導者をはじめ多くの人たちに、被爆地・広島、長崎を訪問するよう呼びかけています。
また、文書は「核兵器保有の透明性を向上させたG7の核保有国の努力を歓迎する」としたうえで、保有している核兵器の数を明らかにしていない中国を念頭に、「他国にも同様の行動を求める」として、透明性の向上を求めています。
各国の代表がツイッターで投稿しています。
アメリカのケリー国務長官
「広島市の平和公園と原爆資料館を訪れる初の国務長官となったことを誇りに思います」とつぶやき、みずからが記帳した芳名帳の写真を投稿しました。
また、「世界中の人々がこの資料館を見て、その力を感じるべきだ。ありのままで、厳しく、そして人を引き付ける展示は、私たちに核兵器の脅威を終わらせる義務があるだけでなく、戦争そのものを避けるために全力を挙げなければならないことを思い起こさせる」と記されています。
さらに、「戦争は最後の手段であり、決して最初の選択肢であってはならない。この資料館は、世界中の人々が切望する平和な未来を築くため、そしてこの世界を変えるため、もっと努力するよう訴えかけている」と平和な世界の実現に向けた決意を投稿しました。
フランスのエロー外相
原爆慰霊碑に献花した写真とともに、「広島の原爆慰霊碑の前で追悼した。強く心を動かされる象徴的な瞬間だった」ととうこうしています。
イギリスのハモンド外相
「ここは重要な場所で、心を動かされる。展示物は、争いを平和的に解決する義務や、戦争が一般市民に与える計り知れない影響を痛感させる。核兵器がなく、紛争が対話と妥協によって解決される世界のために共に一層の努力をしよう」と記し、核軍縮や平和のために各国が協力する必要性を訴えました。
イタリアのジェンティローニ外相
「歴史的な訪問だった。アメリカは、ケリー国務長官が現職閣僚として初の訪問だ」と投稿しました。
ドイツのシュタインマイヤー外相
「広島と長崎の人たちの苦しみや死は、われわれに対する警告であり、平和や核兵器のない世界の実現に向けた努力を決してやめてはいけないと求めている」と述べ、核兵器廃絶への決意を示しています。
(インターネット記事引用)