ホトトギス(不如帰)

 今朝(6月2日)朝の散歩の時「ホトトギス」が高い空で鳴いていました。初夏を告げる鳥です。
 子供の頃からホトトギスの鳴き方をいろいろ言っていました。
 「東京特許許可局」
 「てっぺんかけたか」
 「とっつぁんこけたか」
 「包丁欠けたか」
 と色々あるようです。

ホトトギス
 全長28cmでカッコウとよく似た形、色彩をしています。日本では夏鳥で、九州以北で繁殖しますが、北海道では南部に少数が生息します。ホトトギスは主にウグイスの巣に卵を産込み、ヒナを育ててもらいます。 そのさえずりは渡来初期には夜昼かまわず鳴いています。夏の季節の到来を告げる、代表的な渡り鳥です。

ホトトギスの物語
 姉妹がいました。ある日、姉が芋を焼き、まわりの堅いところは自分が食べ、中の柔らかい部分を妹に食べさせました。しかし妹は、姉がさきにおいしいところを食べたと思い、姉を包丁で殺してしまいました。姉はカッコウになり、「ガンコ、ガンコ(堅いという方言)」と鳴いて飛び去りました。妹は自分の誤ちを知って後悔し、ホトトギスになり、「包丁欠けた 包丁欠けた」と鳴いています。盛岡の一地方では、いまもホトトギスのことを「包丁かけ」と呼んでいるそうです。 《遠野物語》

 

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