結核発症

 昨日(12月27日)、健康福祉局保健医療課 保健予防担当より情報提供がありました。結核集団感染の発生についてでした。
 初発患者は,広島市内に住む50歳代の男性で、中区内の事業所に勤務しています。現在は、入院治療中であり、周囲に感染が拡がるおそれはありません。排菌が認められていない2名の肺結核患者及び14名の感染者は、通院治療中です。と言う内容でした。

概  要
 平成28年12月14日、広島市内において、医療機関から肺結核患者1名の届出がありました。当該患者から結核菌の排菌が認められたため、接触者の調査を行い、患者と濃厚接触があったと考えられる家族3名、及び患者が勤務する会社の同室勤務者17名に、12月15日から健康診断を実施しました。
 その結果、発病しているものの排菌は認められない肺結核患者2名、及び発病に至っていない感染者14名が確認され、集団感染の定義に合致したことから、本日、厚生労働省へ報告しました。
 なお、現時点で発病者2名及び感染者14名は、他者に結核を感染させる状態ではありません。

1、厚生労働省の定める「結核集団感染」とは
 初発患者を除き同一の感染源が、2家族以上にまたがり、20名以上に結核を感染させた場合をいいます。ただし、発病者1名は感染者6名として計算しますので、今回の場合は現時点で、「発病者2名×6 + 発病していない感染者14名=26名」となります。

2、「排菌」とは、
 咳などを通じて体外に菌を出すことをいい、排菌が認められた場合、他者に結核を感染させるおそれがあります。排菌のない場合は、他者に感染させるおそれはありません。

3、発病に至っていない感染者」とは、
結核菌に感染しているものの発病はしておらず、発病予防のための服薬治療を指示された者であり、他者へ感染させるおそれのない状態です。

今後の対応
 ①引き続き感染拡大防止のための調査・健診を実施する。
 ②発病患者及び感染者に対し、他者への感染防止に係る指導、治療完遂のための服薬支援を実施する。
 ③また、勤務先の産業医等と連携し、感染が確認されなかった者等に対しても、咳などの自覚症状があった場合には受診を勧奨するなど、健康管理について指導する。

 結核は日本から駆逐したと思っていましたが、現在まだこのようなことが有るという事に驚きました。
 現在の結核の状況は次のようになっています。

 

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