昨日(1月26日)10時より議会棟4階の全員協議会室で議会改革推進会議主催の講演会が開催されました。
演題 「地方議会の改革及び活性化について」
講師 慶応義塾大学法学部 片山喜博教授
プロフィール
1951年(昭和26年)7月29日 生まれ
岡山県岡山市東区出身
元自治官僚。慶應義塾大学教授・鳥取県知事(2期)・鳥取大学客員教授
地方制度調査会副会長(第29代)・行政刷新会議議員・総務大臣(第14代)を務めた。
「地方議会の改革及び活性化について」
・地方自治体は議会が中心であるべきだ。
(決定権は全て議会にある)
・市会と市議会の違い(東京都は県と市の両方の行政を行っている)
「市会」と呼ぶのは、「横浜市」「名古屋市」「京都市」「大阪市」「神戸市」
明治の時代、地方自治法の前は『市制』という法律があった(昭和22年に地方自治法施行に伴い廃止)。市制によると市の議会は「市会」と呼ばれていた
⇒ 大正時代に東京市・横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市の6市を「六大都市」と決めた
⇒ 昭和になって東京市が廃止され横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市の5市を「五大都市」とし、五大都市行政監督特例が適用された。
⇒ 昭和31年に政令指定都市制度を制定し、5大都市は政令指定都市になった。
⇒ 地方自治法が改正され、「市会」から「市議会」に変更。しかし旧5大都市はそのまま「市会」の呼称を利用。
・地方議会にかけているのは広く市民の意見を取り入れることが出来ていない。
・議会は会派でなく委員会を中心に活動をするべき
・通年制の議会開会を行うべき
・議会は調査能力を向上させるべき
等、体験談を交えて約2時間の講演をいただきました。