梅雨が来て夏となります。蚊が発生するシーズンとなって来ました。蚊について調べてみました。
血を吸うのメスだけ
オスや、メスの普段の食事は、植物の樹液や蜜などを吸っています。血を吸うのは、産卵期のメスだけで、産卵のため高エネルギーの血液を求めてくるからです。メスには普段の胃袋とは別に、「血液専用の胃袋」があるそうです。
蚊の行動範囲
蚊は生まれた場所からの行動範囲は、「半径15m」ほどだそうです。家の15m範囲に水場や草木が生い茂る場所がなければ蚊の発生率は低いと言えます。
蚊の寿命
卵から2、3日で孵化(ふか)し「ボウフラ」になります。ボウフラになって1週間ほどで「サナギ」になります。サナギになって3日ほどで「成虫」になります。成虫になってからの寿命がおよそ1ヶ月ほどのようです。
なぜ血を吸われている事に気づかないのか
蚊が血を吸うときに「唾液」を注入させるのですが、その中に「麻酔成分」が含まれていて、皮膚をマヒさせ気づきにくくしているそうです。この唾液が痒みの原因にもなります。
痒みの“ステージ”
痒みの原因は唾液によるアレルギー反応なのですが、刺された回数でその反応の強さが変わります。
<第1ステージ>・・・痒みが出ない
生まれて初めて蚊に刺されたとき、人体はその物質を知らないので何の反応もない。
<第2ステージ>・・・刺された翌日に痒くなる
何度か刺されるうちに、蚊の唾液腺物質が入ったということを体が認識するようになる。すると『次に刺されたときは対応しなきゃいけない』となり、刺されてから1~2日目に痒くなる遅延型アレルギー反応が起こるようになる。
<第3ステージ>・・・刺されてすぐに痒くなり、一度治まるが翌日再び痒くなる
さらに刺され続けると、1~2日目に反応するのでは遅いと体が判断し、今度は、即時型アレルギー反応というのが起こるようになる。刺されてすぐ痒くなるが、1時間くらいすると一度痒みが治まる。ところが翌日また痒くなるという2つの反応が出る。
<第4ステージ>刺されてもすぐに痒くなるだけ
刺されてすぐに痒くなるけれど、その翌日は痒くならない。即時型アレルギー反応だけになる。このステージの方が多いと思います。
<第5ステージ>刺されても何の反応もない
最終的に蚊の唾液腺物質に体が慣れ、即時型アレルギーの反応も消えていく。シニア世代になると、刺されても何の反応も出なくなる。
刺されたときの対処法
<全部吸わせる>
血を吸う前に毒の唾液を注入すると書きましたが、吸い終わったらその唾液も吸い取って去っていくという習性があります。ですので吸われているのに気づいたら最後まで吸わせてみると唾液による痒み反応が非常に少なくなるので、ずいぶんマシだと言われています。
<痒くなったら>
1、できるだけ早く薬を塗る。
2、水で洗い流す。
3、温める・・・蚊の毒は50度ぐらいで無毒化するそうです。
4、冷やす・・・一時的に痒みが引きますが、常温で戻ります。
5、石鹸で洗い流す・・・唾液成分は「酸性」なので、石鹸の「アルカリ性」の石鹸で「中和」されて毒性がなくなるという理論です。
6、テープ、マニュキアなどで患部を封鎖・・・患部が空気に触れなくなるので外部刺激を受けず、痒みがほぼ減少します。(これは結構使える)
7、患部に爪でバッテン・・・人は通常、痛みのほうが痒みよりも強く感じるので一時しのぎには使える?
その他
蚊に刺されやすい血液型は
「O>B>AB>A」の順番だそうです、理由は不明。
蚊は「黒→青→赤→緑→黄→白」 の順番で認識するため、黒系の服装は狙われます。
余談
殺虫剤の大手メーカー「フマキラー」という会社名、これの由来は「ハエと蚊の殺し屋」という言葉からきています。
ハエの英語「fly(フライ)」の「フ」と、蚊の英語「mosquito(モスキート)の「モ」に、殺すの「killer(キラー)」を全部足して「フモキラー」。しかし語呂が悪いので「フマキラー」にしたそうです。
(インターネット雑学HP 引用)