観天望気 (かんてんぼうき)
自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測すること。
古くから天気を予想することは漁師・農民・商人など多くの人々にとって重要なものであり、世界各地で観天望気を用いて天気を予想してきました。小学生の時夏休みの宿題で調べたことが有ります。
夕焼けのつぎの日は晴れる。
一般的に天気は西から変化してくるので、日が沈む方向である西の空に太陽を隠すような厚い雲がない(=空が夕焼けになっている)場合、その翌日も晴れる、という理論。
クモの巣に朝露がかかっていると晴れ。
晴れた日の夜は、昼間に暖められた地面から熱が逃げて、その上の空気が冷やされて霧ができ、地面に露がつきます。夜に曇っていると、霧はあまり出ません。つまり、朝にクモの巣に露がつくということは、晴の日によくあること、ということです。
飛行機雲がすぐに消えると晴れ
飛行機雲は上空に湿った冷たい空気が入っている時に現れます。つまり、上空の気流が安定していない状態であり、すぐに解消される場合は晴れとなる。
朝虹(にじ)は雨、夕虹は晴れ。
朝の虹は西の空に見え、西方に雨雲がある状態。やがてこの雲が東に移動し、雨を降らせる。
また、夕方の虹は東の空に見え、西は晴れ。これが次第に東へ移動するため、そのうち晴れとなる。
トンビが空高く輪をかくと晴れ。
トンビは上昇気流で飛ぶので、晴れの日は太陽熱で地面が暖まり、上昇気流が発生しやすいので高く飛べる。
雨
朝焼けの日は雨になる。
朝焼けは、空気中の湿度が上がり増えた水蒸気で光が散乱されることで、空が赤色から紫色に染まるといわれている。
カエルが鳴くと雨
カエルの皮膚は粘膜でおおわれており、常に湿っていなければならない。晴れで空気が乾燥していると元気がなくなり、雨が近づき空気が湿ってくると元気になって鳴きはじめる。
猫が顔を洗うと雨。
猫は湿気があると、ヒゲに張りがなくなって狩りの成功率が下がる。そのため湿気を嫌がって顔を洗うといわれている。
ツバメが低く飛ぶと雨になる。
低気圧下でエサの虫が低く飛ぶようになるため、ツバメも低く飛ぶといわれている。
うろこ雲ができるつぎの日は雨になる。
うろこ雲は、低気圧などが近づいたときにできやすい。よって雨になりやすい。
むしあつい南風の次の日は雨になる。
春や秋に、熱い南風が吹くのは、日本海を低気圧が通るときであり、低気圧の影響で雨が降りやすくなる。
月や太陽にカサがかかれば雨になる。
前線の先端の高い箇所では、巻層雲が見られる。この雲は、太陽や月のまわりに「かさ」を作る雲であり、前線が移動していくと、次第に雲が低く厚くなり、高層雲から乱層雲となり雨が降ってくる。