土用の入り

 7月19日が今年の土用の入りでした。(夏土用:7月19日~8月6日) 
 土用は各季節にあります。
 陰陽五行説で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水とし、(余った?)土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用といます。

 一般的には立秋前の18日間の夏土用をさします。夏土用に入って3日目が晴れれば豊作、雨が降れば凶作といわれています

土用の丑の日
 夏の土用は、1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)すると夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
 年によっては、土用の期間に丑の日が2回訪れることもあります。この2回目の丑の日を「二の丑」といいます。2017年は7月25日。二の丑は8月6日です。

うなぎ
 この風習は江戸時代の万能学者であり、発明家でもある平賀源内が仕掛けました。。
 知り合いのうなぎ屋さんが夏はうなぎが売れないと困っていたのを見て、店の前に「土用丑の日、うなぎの日」という貼り紙をしたのです。
 これが大当たりして、土用の丑の日にうなぎを食べる風習となりました。元々この日に「う」のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがありましたので「う」のつく食べ物=「うなぎ」として定着しました。

「う」のついた食べ物
 土用の丑の日のうなぎは有名ですが、昔からこの日に「う」のつくものを食べると病気にならないといわれてきました。
 例えば「梅干し」「瓜」「うどん」など。いずれも、食が細くなる夏に食べやすいものを、言い伝えた先人たちの知恵のようです。

他にも「土用~」という食べ物があります。
 土用餅 土用しじみ 土用卵

土用の過ごし方
 ・土を掘り起こす作業をしない。
夏土用
 ・暑中見舞いを出す。
 ・衣類や書物の虫干しをする。
 ・梅干しの天日干しをする。
 ・薬草などを入れたお風呂に入る。
 ・うなぎや梅干しなど「う」のついたものを食べる。

 

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