日本人の二人に一人はがんになると言われています。厚生労働省が「日本の最新がん統計のまとめ」を発表しました。
日本の最新がん統計まとめ
•2014年にがんで死亡した人は368,103例(男性218,397例、女性149,706例)。
•2012年に新たに診断されたがん(罹患全国推計値)は865,238例(男性503,970例、女性361,268例)。
●2014年の死亡数が多い部位は順に
1位 2位 3位 4位 5位
男性 肺 胃 大腸 肝臓 膵臓 (大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位)
女性 大腸 肺 胃 膵臓 乳房 (大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位)
男女計 肺 大腸 胃 膵臓 肝臓 (大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位)
元データ:人口動態統計によるがん死亡データ(エクセルのnumberシートを参照)
どの部位のがん死亡が多いか~年齢による変化
•男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めるが、70歳代以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加する。
•女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めるが、高齢になるほどその割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加する。
◇5年相対生存率(がんに罹って5年生存すると言うのが治療効果の指標となっている)
がん医療の分野で、治療効果を判定する重要な指標の一つ。がんと診断された患者が5年後に生存している確率(実測生存率)を、一般の日本人全体が5年後に生存している確率で割って算出する。実測生存率から、がん以外の他の病気や事故によって死ぬ割合を取り除いているため、治療でどのくらい生命を救えるかの目安になる。数値が大きければ治療で生命を救える可能性の高いがん、小さければ生命を救うのが難しいがんだと言える。