女子短距離のエース小平奈緒(31=相沢病院)選手が、ソルトレークシティー(米ユタ州)ユタ五輪オーバルで行われたワールドカップ(W杯)第4戦女子1000メートルを1分12秒09の世界新記録で制しました。15年のブリタニー・ボウ(米国)選手の記録を0秒09更新しました。
五輪で実施される個人種目で日本女子の世界新は初です。2季負けなしの500メートルと合わせ、平昌(ピョンチャン)五輪での2冠に大きな弾みを付けました。
その小平選手の好きな言葉は、「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」だそうです。インド独立の父マハトマ・ガンジーの言葉です。
今季のモットーは「日々自分超え」でスケートをとことん追求し、全力で滑る、哲学者のようです。
14年ソチ五輪後からのオランダ留学しました。その時、教えを受けた、98年長野、06年トリノ五輪1000メートル金メダリストのマリアンヌ・ティメルからメッセージが届きました。
「この場所、今、すべてのストライドに集中して。そうすれば、あなた自身でいられるよ」。
体力だけでなく、精神的な訓練の大切さを物語っているように思いました。