この寒さで、氷花(しが)が発生したとテレビで放映していました。川の中をシャーベット状の氷が流れていく美しい景色が映し出されました。
記録的な寒さが続く中、茨城県大子町の久慈川で27日朝、厳冬期に起きる「氷花(シガ)」と呼ばれるシャーベット状の氷が川を流れる現象が見られた。朝日に輝く氷の花が、訪れた人たちの目を楽しませていた。
真冬にだけ見ることができる久慈川の幻想的な氷の芸術は、マイナス5度の日が5日間ほど続くなど、厳しい気象条件が揃った時に観測することができます。2013年度で発生したのは、1月・2月とあわせてわずか10日ほど。川面を流れる「氷花」の正体は川底の小砂利に凍りついた欠片が浮上してくることで生まれる現象で、朝日を受けて氷の欠片が輝き、川面を流れる様子は寒さを忘れるほどの美しさです。
八溝山、男体山など北関東の豊かな自然に育まれた久慈川は、八溝山の麓から太平洋まで流れる流路総延長527kmの一級河川。春から秋にかけては日本有数の鮎釣りスポットとして、厳冬期には美しい氷花の幻想的な光景で観光客を魅了する久慈川は、大子町のシンボルでもあります。さらに大子町は北関東の中でも寒冷地として知られており、その厳しい寒さと豊かな自然が、氷花のような美しい風景を生み出しています。
言い伝え
奥久慈では「氷花」と書いて「シガ」と読むこともあります。シガが観測される流域は、近くにある袋田の滝の水が氷結するぐらい、寒さの厳しい土地柄です。厳冬期に現れる現象を氷花と書いて楽しむ、そんな風流な思いが昔人にはあったのかも知れません。
(JAFナビ 引用)