今回の豪雨災害での原因説明で、岡山、広島は「真砂土」地層の山が多いという事を解説の東大教授が言っていました。呉や熊野の災害は「土石流」、府中町榎川は「土砂流」の災害だと言っていました。
「真砂土」は花こう岩が風化したもといわれています。保水力はある程度ありますが、程度を超える雨が降ると耐え切れず土砂流となるそうです。特に今回の榎川は山に樹木が有り保水力がありましたが、耐え切れず4日後に起こったのではないかと言っていました。
「土石流」も山の「真砂土」が山頂部から徐々に流れ、大きな流れとなって起こるとも言っていました。
子供の頃から庭にまく「真砂土」を山によく取りに行っていたのを思い出しました。
広島は、「真砂土」が原因で過去にも何度も土砂崩れ災害を経験しています。現在、地盤がかなりゆるんでいます。最大限の警戒が必要です。
土砂流
土砂流や泥流に対して用いられる用語で、堆積構造は層状を呈し、堆積勾配も緩く、流水によって徐々に堆積するので、家屋等に対する影響も土石流や泥流ほど大きくない。実際の土砂災害の中では現象として最も多く出現し、しばしば土石流と間違われることがある。
土石流
掃流力によらない土砂の流れの形態の名称で、従来は山津波(やまつなみ)などと呼ばれていた。 最近の研究により土砂流と呼ばれるものにも、土砂の流れ方や堆積の仕方によって狭義の土石流・泥流・土砂流があることが判明している。
主な特徴は、土石流は先端部に巨礫を含む岩石礫群を有し、後続流は泥流や高濃度の土砂流である。巨礫による衝撃力は大きな破壊力を持ち、直進性がある。先端部は勾配が10°~4°程度の地形の所で停止するが、後続流部は流下し、しばしば災害の原因ともなっている。堆積構造は層状を呈しない。泥流が発生する地域によっては泥流(第三紀層に多い)と火山泥流(活火山地帯に多い)とがある。土砂流は、土石流と呼ばれる土砂の流出状態のうち最も多い形態であり、堆積の状況は層状の堆積層を呈し、流れの速度は、通常の流水とほぼ同一と考えられる。土石流に比較すると衝撃力は小さく、被害は土砂流の継続時間に関係する。導流は比較的可能である。