昨日(7月15日)広島市は最高気温33,2度を記録しました。とんでもない暑さが日本列島を襲っています。被災地ではこの暑さの中、復旧を目指しての活動が続いています。災害の後は猛暑あまりにも過酷です。
この猛暑の原因は「クジラのしっぽ高気圧」とチベット高気圧が重なっていることだそうです。
暑さの代名詞であるエジプトの、例えばカイロの7月の最高気温は、平均で35℃です。この3連休、西日本と東日本の多くの地域で、これに匹敵するか、または高い気温が観測されています。さらに湿度も加わるため、体感温度は40℃を超え、危険な暑さとなっています。
太平洋高気圧
ハワイに中心を持つ巨大な「太平洋高気圧」の一部と、九州付近に中心を持つ小さな高気圧があります。
地上天気図では、九州付近で等圧線がコブのように突き出ていて、まるで「鯨の尾」のような張り出しをしているように見えるかと思います。これは晴天と暑さが長続きするパターンです。
チベット高気圧
そしてこれらの高気圧に蓋をするような形で、大陸から伸びる「チベット高気圧」が覆っています。これはチベットやヒマラヤ付近に中心を持ち、上空10kmよりも高いところに存在している高気圧です。 下層から上層にかけて高気圧に覆われていることで、西日本と東日本で気温が上昇しています。
過去には国内最高気温
猛暑だった2013年にも、この「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」が出現し、現在の国内史上最高気温記録である41.0℃が高知県四万十市で観測されました。