7月20日、厚生労働省が発表した簡易生命表で日本人の平均寿命が男女とも過去最高になりました。2017年の日本人の平均寿命は、女性が87.26歳、男性が81.09歳といずれも、これまでで最も長くなりました。
一昨年より、女性が0.13歳、男性が0.11歳上回り、いずれも過去最高になりました。男女ともに、東日本大震災の翌年の平成24年以降は、6年連続で前の年よりも長くなりました。がん、心疾患、脳血管疾患などの死亡率が改善したことが影響した、ということです。
厚生労働省の担当者は「医療技術の向上、健康意識の高まりや生活習慣の改善の結果が表れている。平均寿命は今後も伸びる可能性が高い。できるだけ長く健康に過ごせるような施策を進めたい」としています。
平均寿命が公表されている主な国や地域との比較では、女性は香港に次いで3年連続の2位、男性は香港、スイスに次いで3位で一昨年より順位が1つ下がりました。世界でもトップを争う平均寿命の長さはよいのですが、人の世話にならなくても自分で生活できる健康寿命との差をいかに縮めるかが、課題になっています。
超高齢社会のトップランナーの日本では、社会保障の中でも、特に介護が大きな問題になっています。介保健制度のスタートが遅く、その際の予想を上回る利用者の数、介護従事者の不足などで、十分な介護が受けられるかが危うくなっています。
介護予防をして、健康寿命を伸ばすには、ひとりひとりが生きがいが持てる活動を積極的にしていくことが大切です。賃金をもらう労働だけでなく、地域のボランティア活動でも何でも、積極的に動くことです。高齢になるほど「きょういく」が必要と、よく言われます。
「今日行くところがある」「今日用事がある」の「きょうよう」です。
(インターネット記事引用)