火星 最接近

 昨日(7月31日)、火星と地球が最接近しました。南東から南の空に赤く輝くひときわ目立つ星が火星です。火星はこの時期、一晩中見ることができます。マイナス2.8等級で輝いており、その赤さや明るさがひときわ目立っています。8月も当分良く見えるそうです。次の最接近するのは2035年だそうです。

 火星と地球は約2年2か月ごとに接近しますが、火星の軌道が楕円であるため最接近時の距離は約6000万kmから約1億kmまで大きく変化します。今回の接近距離は約5800万kmで、いわゆる大接近です。

 火星は、地球との位置関係(距離)によって明るさが大きく変わる惑星ですが、2018年は4月下旬から11月下旬までの半年以上にもわたってマイナス等級で(いわゆる1等星よりも明るく)輝きます。とくに、7月31日の地球最接近のころには、火星の明るさはマイナス2.8等級となり、木星よりも明るくなります。

 このように今年の火星はとてもよく目立ち、また特徴的な赤い色も目印となるので、建物などに遮られなければ街中でも簡単に見つけられます。

 7月は20時ごろに昇ってきて、午前1時ごろに南の空、明け方3時ごろに南西の空のやや低いところに見えます。下旬には宵のうちに見やすい高さになり、観察の絶好機となります。 8月は夕方から宵に南東の空に見え、22時ごろに南の空まで上り、明け方3時ごろに沈みます。ほぼ一晩中見ることができ、宵のうちに見やすい高さに上るので、引き続き観察の絶好機です。

 

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