金足農業高校が日大三校に2-1で勝ちました。
その金足農業が勝ったとき歌う校歌が話題となっています。
「可美(うま)しき郷(さと)我が金足 霜しろく 土こそ凍れ」
格調高い歌詞とメロディーを、のけ反って歌たっています。金足農の“全力校歌”に注目が集まっています。試合後、18人が背中を、後ろに何度も反って全力で校歌を歌う姿が、新たな伝統として定着しているようです。1学年上の主将が「やるなら何でも全力でやろう」と昨夏の秋田大会から導入しました。ただ、通常1分前後の校歌に比べ、金足農の校歌1番は約1分半と長いので、完投が当たり前の吉田投手は「疲れてますけど、伝統なんで。でも校歌は少し長いですよね」と苦笑いしているそうです。
作詞は近藤忠義、作曲は岡野貞一。岡野は学校唱歌「春が来た」「桃太郎」「朧月夜」など日本を代表する数々の唱歌の作曲を手がけた作曲家で近藤も高名な日本文学者です。
私が県工の教員だった時のことを思い出します。
県工の体育祭は各課対抗で各課を背負って必死で頑張ります。
体育祭の練習の時、校歌の練習をします。その練習の時、応援団が指導をしました。その指導が「しっかり反って、いがるくらい大きな声で歌え」と厳しく指導をしていました。
下級生は必死に声をだし、反り返って歌っていました。
広島県立工業高校の古くからの伝統でした。その歌い方を金足農業高校がやっているのを見て懐かしく思いました。実業高校にはこのような伝統が残っているのでしょうか?
試合後、全力で校歌を熱唱する金足農業高等学校ナイン(写真:日刊スポーツ/アフロ)