がん征圧月間

 現在、日本では二人に一人ががんに罹っていると言われています。医学が発達してがんの生存率が上がっています。今月はがん征圧月間です。

2018年度のがん征圧スローガンが決定しました。
  日本対がん協会がグループ支部を対象に公募し、今回は198作品が寄せられ、日本対がん協会内の選考委員会で審査した結果、北海道対がん協会の北友美抄子さん(現在、北海道庁職員)の作品が選ばれました。
  
  公益財団法人日本対がん協会 2018年度がん征圧スローガン

  【がん検診 未来の自分にできること】

 スローガンは「がん征圧月間」にあわせ、新聞・雑誌への掲載や検診を呼びかけるツールやポスターに印刷されるほか、全国各地の自治体やマスコミなどで活用されます。
 
 2018年3月17日付の『Lancet』誌にCONCORD-3の結果が掲載されました。CONCORDは,各国のがん生存率を算出し比較した大規模国際共同研究です。

 がん生存率が高い地域は,従来同様,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,デンマーク,フィンランド,アイスランド,ノルウェーとスウェーデンでした。生存率は,予後不良の部位においても世界的に上昇傾向にあり,いくつかの国では,肝がん,膵がん,肺がんでも,最大5%の向上がみられました。

 日本は全体として良い成績でしたが論文中で名前を挙げられませんでした。いくつかの部位では予後が悪かったことに加え,肝がんなどのいくつかの部位ではデータの精度が低く参考値扱いとなったことが理由です。日本の人口ベースがん登録のデータ精度は,2010年頃から劇的に改善しているため,次回の集計では他の先進国と肩を並べる精度のデータを提供できると予想されています。

がん征圧月間 ポスター

 

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