「地域ブランド調査2017」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第12回目です。
調査対象は全791市(2017年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な186の町村を加えた計1000の市区町村、そして47都道府県です。
調査項目は、各地域に対して魅力度など全78項目の設問(具体的な調査項目については、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」で数値化しました。また、「魅力」の要因を観光、居住、産品など他の項目結果から分析できるように設計しています。
また、出身都道府県に対する、愛着度、自慢度など全26項目についても調査を実施しました。
調査はインターネットアンケートで実施し、全国から約3万人の有効回答を集めました。地域ごとの回答者数は、1人の回答者に20地域について回答してもらっており、一地域に対しての回答者数は約600人となっています。また、集計に当たっては年齢、性別、居住地を基準に実際の人口の縮図となるように再算出(ウエイトバック)を実施しています。
順位 |
市区町村名 |
都道府県名 |
魅力度 |
||
今年 |
前年 |
今年 |
前年 |
||
1 |
2 |
京都市 |
京都府 |
48.1 |
45.1 |
2 |
1 |
函館市 |
北海道 |
47.7 |
46.8 |
3 |
3 |
札幌市 |
北海道 |
47.0 |
43.6 |
4 |
4 |
小樽市 |
北海道 |
41.3 |
42.9 |
5 |
7 |
鎌倉市 |
神奈川県 |
40.5 |
38.0 |
6 |
5 |
横浜市 |
神奈川県 |
39.7 |
41.5 |
7 |
9 |
神戸市 |
兵庫県 |
38.1 |
37.0 |
8 |
8 |
金沢市 |
石川県 |
37.3 |
37.1 |
9 |
6 |
富良野市 |
北海道 |
36.5 |
38.9 |
10 |
11 |
屋久島町 |
鹿児島県 |
35.5 |
31.0 |
京都市、函館市、札幌市の3市は2008年から今年までの10年間、上位3位を独占。この10年間に京都市は2回、函館市、札幌市は各4回1位となっており、さらに3市とも3位以上を維持しており、長い期間にわたって“魅力的なまち”として評価され続けている。
仙台市、広島市、福岡市が上昇
地方の中核をなす大都市で魅力度等が上昇する傾向がみられた。仙台市は魅力度が前年の24.6点(25位)から33.2点(11位)に大幅に上昇。東日本大震災以前の水準に回復している。
広島市は魅力度が2015年17.3点(88位)、2016年20.0点(49位)、2017年22.7点(34位)と継続して上昇している。福岡市も2015年28.3点(21位)から2016年29.5点(14位)、2017年30.0点(14位)と魅力度を伸ばしている。