今日(1月15日)は「おたんや」です。子供の頃から「おたんや」には「煮ごめ」を食べていました。調べてみるとこの習慣は広島地方「安芸門徒」の宗教心の強さから来ているようです。昔はこの日飲みに行っても市が休みなので魚が無いので止めようといっていました。
おたんや
「大逮夜(おおたいや)」が訛(なま)ったものといわれています。 まず「逮夜(たいや)」ということですが、それは亡くなられた人の命日の前夜のことをといいます。 親鸞聖人は、今の暦で1月16日にお亡くなりになられましたので、毎月の15日が「逮夜」ということになります。
昔は安芸門徒の地・広島では漁師が海に出ないので市も立たず、〝おたんやの市止まり〟と言い精進料理が当たり前でした。
このことは、『藝藩通史』にもみられ、その編纂時期からすると少なくとも約170年は続いている習慣であるといえます。
しかし、現在ではこの習慣んもなくなってきています。
煮ごめ(精進料理)
広島県の広島湾沿岸~芸北地域で作られる郷土料理を指す。
「小豆、大根、里芋、ごぼう、人参」で、昆布でだしを取り、醤油だけで煮込んだものです。家によっては、これにみりんを加えたり、味噌を加えたり。各家庭の味があったようです。
広島には、(安芸門徒と呼ばれる)真宗門徒が多く、親鸞聖人の命日(新暦でいう1月16日で、「御正忌」と言うそうです。広島ではこの前後の期間を「御逮夜 (おたんや)」 と呼んでいました。)の前夜に、にごめを鍋いっぱいに作って、この期間、食べていたそうです。