昨日(3月16日)9時20分より学校法人法輪学園「ほうりんこころ幼稚園」・社会福祉法人法輪福祉会 幼保連携型認定こども園「ほうりんこころ保育園」の卒園式がありました。
幼稚園85名・保育園56名の園児が卒園しました。
毎年の事ですが、音楽法要「重誓偈」は、園児のの歌声が素晴らしく、すべて暗記しているのに驚きました。修了証書授与では保護者のお母さんが涙ぐんで子供から証書を受け取る姿は感動的でした。
園長先生が式辞で「共命鳥(ぐみょうちょう)」の話をされました。大変感動的な式辞でした。
共命鳥(ぐみょうちょう)
身体は一つで、頭が二つに分かれている烏で、まさに命を共有する鳥です。この鳥は、極楽浄土に生まれる前、すなわち前世では大変、仲が悪かったと言われています。
片方の烏が「右へ行きたい」と言えば、もう一方の烏は、「いや私は左へいきたい」と言い、片方の烏が「もっと遊びたい」と言えば、もう一方の鳥は「いや、もう遊ぶのは飽きた、休みたい」というように、事あるごとに意見が衝突していました。
こうして毎日毎日、言い争いをしていたのですが、ある日、とうとうその喧嘩が昂じて、片方の鳥が相手の鳥の喉首を噛み切ってしまいました。噛まれた方はそれが致命傷になり命を落としてしまいました。
ところが身体が一つですから、噛んだ方もしばらくして、命を落としてしまう羽目になりました。
命を落とす寸前に、その鳥が仏教で言う悟りを開いたのです。「これまで私はわがままを言いながらも、何とか元気でこられたのは、あなたがいてくれたればこそだったんだなー」ということに気付いたのです。
「この私の命はあなたの命の上に出来上がっていたんだな-」ということに目覚めたのです。
これを、「自他一如の縁起の道理」と言います。
この共命鳥こそ、まさしく私たち人間の姿を象徴的に表しているのです。
という話でした。
音楽法要「重誓偈」
卒園証書 授与