スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、睡眠の秋など、秋の関しての色々とありますが、「食欲の秋」を感じています。
ブドウ・イチジク・栗・柿等美味しいものが沢山出てきました。食欲の秋について調べてみました。
食欲の秋
食欲の秋の由来については、諸説あります。栗やさつまいも、梨、ぶどう、それからわたしたちの主食となるお米など、多くの食材が旬を迎える秋はいつもより食欲が増す、という考えから「食欲の秋」と呼ばれるようになったんだそうです。やがて、それが世の中に広まり人びとの間に浸透し今日に至ります。
秋に食欲が増すのは、気温の変化に対するからだの反応、つまり基礎代謝の変化が要因のひとつとして考えられています。ヒトは、一年中同じ体温(約37℃)を維持します。
この体温を維持するために、全体のエネルギーの60~70%も費やしているといいます。
体温が低くなる秋から冬は、37℃にまで上昇させるには多くのエネルギーが必要になります。そのエネルギーの不足分を食欲でカバーしているというわけです。
体温を保つために身体を温めようとして、基礎代謝が上がる。→基礎代謝を上げるためにエネルギーが使われる。→エネルギーを補給しようとお腹がすく。
セロトニン
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、満腹感を与えて食欲を抑える働きがあります。この成分は、日光に当たる時間と比例していて、陽の光を浴びる時間が短いと減り、長ければ増えます。
日光を浴びることが短くなる秋には、夏に比べるとセロトニンの分泌量は減少してしまいます。そうなると、減少したセロトニンを補うためには、セロトニンの材料となる「トリプトファン」を多く含む食物を摂る必要性が生じます。
秋になると食欲が増すのは、たくさん食べることでセロトニンを増やし、精神の安定を保とうとするからではないかと言われています。
トリプトファンが多く含まれている食材は主に、豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類などです。 その他、ごま・ピーナッツ・卵・バナナにも含まれています。
1、「涼しくなり夏バテが解消されて食欲が出る」
2、「おいしそうな秋の味覚に、自然に食欲が湧く」
3、「食べ物が捕れなくなる冬に向けて秋のうちに栄養を身体に蓄えておく」
秋が「食欲の秋」とか「味覚の秋」と呼ばれるのは、過ごしやすい秋の気候によって夏場の反動から食欲が戻る時期に、おいしい旬の食べ物がバッチリ重なるというタイミングからきています。