4月15日気象庁は、去年12月からことし2月までのこの冬の天候について、有識者で作る異常気象分析検討会で分析し、結果を取りまとめました。
この冬の全国の平均気温の平年との差はプラス1.66度で、統計を取り始めた明治31年の冬以降最も高くなりました。
特に、東日本ではプラス2.2度、西日本ではプラス2度ちょうどと、各地で記録的な暖冬となりました。
降雪量も全国的にかなり少なく、東日本の日本海側では平年のわずか7%、北日本の日本海側で平年の44%にとどまり、いずれも最も少ない記録を更新しました。
要因として、地球温暖化によって冬の平均気温が長期的に上昇傾向にあることや、上空の偏西風が平年よりも北側に蛇行し、寒気の流れ込みをブロックするような状態になったことなどをあげています。
気象庁は、この冬の記録的な暖かさは「異常気象と言える」としたうえで「今後も地球温暖化による影響を注視していく必要がある」としています。