昨日(5月4日)、政府は「緊急事態宣言」の延長を5月31日まで行うと発表しました。
先日から書いていますが、すべて東京モデルでの施策が少し変わりました。これから先は県知事の政治的判断によるところが大きくなります。
専門家委員会は医者の集団で理想を言えば間違いなしに言われる通りだと思います。しかし、我々には生活があります。感染症対策と生活するためのリスクをいかに少なくするかこのテーマが地方自治に投げられました。
倒産問題と学校問題をしっかり考え、施策を打って欲しいと思います。
(困難な時ほどリーダーの質が問われます)
緊急事態宣言延長 要旨
緊急事態宣言について、政府は新たな感染者数は減少傾向に転じている一方、医療提供体制は厳しい状況が続いているなどとして、対象地域を全国としたまま、延長の期限を今月末の5月31日までとすることを決定しました。
また、宣言の延長にあわせて、政府は「基本的対処方針」を変更する方針で、特に重点的な取り組みを進める必要がある「特定警戒都道府県」では、これまでと同様の行動制限を求める一方、それ以外の県については「新しい生活様式」を徹底することを前提に、制限の一部を緩和する方向で調整しました。
「特定警戒都道府県とそれ以外の県では感染の状況が異なる」として、東京や大阪など現在13ある「特定警戒都道府県」ではこれまでと同様の行動制限を求めています。
その一方で、それ以外の県では「3つの密」を避け、手洗いや人と人の距離の確保などの基本的な感染対策を継続することなどの「新しい生活様式」を徹底することを前提に、制限の一部を緩和する方針を打ち出しています。
具体的には、外出の自粛については、特定警戒都道府県では引き続き、生活や健康の維持のために必要なもの以外は自粛を要請し、「接触機会の8割削減」の目標を掲げています。
一方、それ以外の県では県外への移動や繁華街の接待を伴う飲食店の利用などは引き続き自粛するよう求めたうえで、そのほかの外出については自粛要請の対象とはしていません。
イベントついては、全国的かつ大規模なものは、引き続きすべての都道府県に慎重な対応を求めたうえで、特定警戒都道府県以外の県では比較的少人数のイベントは「感染防止策を講じたうえで、リスクの態様に応じて適切に対応する」としています。
休業要請などについては、特定警戒都道府県は「感染の拡大につながる施設の使用制限の要請などを行う」としていますが、その際、「社会経済や住民の生活・健康などへの影響」について留意する必要があると指摘し、屋外の公園や博物館などは必要な対策を講じたうえで開放することも選択肢に加えています。
それ以外の県では、社会経済活動を維持する観点などから地域の実情に応じて各県が判断するよう求めています。
そして、事業者などに対しては、業種や施設の種別ごとにガイドラインを作成するなど自主的な感染防止のための取り組みを進めることを求めています。
職場への出勤は、特定警戒都道府県では「出勤者数の7割削減」の目標を掲げているのに対し、それ以外の県はその対象から外したうえで、テレワークや時差出勤など人との接触を減らす取り組みは続けることを求めています。
また、学校については、「地域の感染状況に応じて、感染予防に最大限配慮したうえで段階的に学校教育活動を再開し、児童・生徒が学ぶことができる環境を作っていく」としています。
そして、これらの対策を行うにあたって、「国民生活への影響や、いわゆる『自粛疲れ』によって取組の効果が低くなる懸念が指摘されていることなどを踏まえ、感染拡大の防止と社会経済活動の維持の両立を図ることに留意する」としています。