マスクが話題となっています。マスクを着けていないと白い目で見られるような世の中になってきています。
しかし、マスク着用には色々な意見があります。
世界保健機関(WHO)は予防目的でマスクを着用する必要はないと発表しました。山野美容芸術短期大学客員教授で医学博士の中原英臣氏も「マスクは予防に直結するわけではない。手洗いとうがいのほうが重要だ」。「私はマスクをしていません」と先日テレビで話していました。
そのことについて独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センターの永井英明医師が次のようにまとめています。
(日本感染症学会指導医、日本結核・非結核性抗酸菌症学会指導医などを持つ、呼吸器感染症治療のプロフェッショナル)
マスクの効用は次の4つがあるという。
①感染(する)リスクを下げる
②無意識に手で鼻や口を触るのを防ぐことで、接触感染を防ぐ
③気道の乾燥を防いで粘膜を守る
④感染していた場合、飛沫によって人に感染させるのを防ぐ
①~③は自分の身を守るための、④は他人の身を守るためのものだ。それぞれについて解説してもらった。
「まず①『感染(する)リスクを下げる』についてですが、不織布のマスクでの研究データはいくつか出ています。ただし、病原体から身を守る効果があるという結果もあれば、効果なしという結果もあり、結論は出ていません。しかし、少しでも効果があるのであれば、マスクを使うべきだと考えます。相手は目に見えない病原体です。やれることは何でもやって身を守るべきです」